渋谷区長が「来ないで」と要請し厳重な警備がしかれる中、今年も10月31日の渋谷には仮装した若者や外国人などが多く集まりました。
呼びかけの効果もあって例年よりは人数は少なかったとみられるものの、警備の警笛やバイクのエンジン音が鳴り響き、街は騒然。
エンジンを吹かしていたバイクがタクシーに追突する事故も発生しました。
ハロウィンといえば2022年、韓国・ソウルの梨泰院(イテウォン)で、人波に押しつぶされて159人が亡くなる事故が起きたばかり。渋谷区長が「来ないで」と異例の呼びかけをしました。
報道によると、JR渋谷駅周辺では数百人規模の警察官が警戒に当たったといいます。
スクランブル交差点やセンター街では、斜め横断ができないよう警察官がテープで通行方向を制限。特に人通りが多いエリアでは警察官や警備スタッフが立ち止まらないよう個別に注意して回っていました。
ハロウィンの渋谷を舞台としたエピソードが現在放送中の『呪術廻戦』をはじめ、ポケモンやワンピースなどさまざまな人気アニメの仮装を楽しむ人々が、今年も多く渋谷駅周辺に集結。
ただ厳戒態勢が実を結び、スクランブル交差点など特に混雑するエリアから離れて写真撮影などを楽しんでいました。筆者が見た限りでは、駅周辺での路上飲酒は見られませんでした。
エンジンふかすバイク、追突事故も
目に付いたのはエンジンを吹かすバイクや車が多く集まっていたことです。黒塗りのワンボックスカーから仮装した格好で路上の人に声をかけるケースも見られました。
筆者はバイク事故の場面に遭遇しました。
午後11時半ごろ渋谷区宇田川町のセンター街・井の頭通りで、エンジンを激しく吹かす数台のバイクとすれ違った直後、ガシャーという大きな音に振り返ると、バイクの1台がタクシーに追突しました。
SNS上には追突場面をとらえた動画も投稿されました。