JR渋谷駅前に出現した巨大看板が話題になっています。
この看板は渋谷区が10月中旬に設置。ハロウィーン期間中に来ないよう求めています。駅前の最も目立つ場所に現れたインパクトの強い文言に、SNSでは「生で見れた」などと写真の投稿も。フォトスポットにもなりつつあるようです。看板に使われた「渋」の字のフォントデザインも反響を呼んでいます。
うわさの看板を見に10月17日、JR渋谷駅のハチ公前広場に行ってみました。
改札を出ると、ハチ公像に向かってすぐ左手に巨大な看板がありました。「【注意】渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません。」と日本語と英語で書かれています。
改札とスクランブル交差点の間だけあって、大勢の人たちが歩いており看板に目をやっていました。時折、看板の写真を撮る人も。
目を引いたのは「渋」の字のデザインです。右下の点が四つある部分にハロウィーンのカボチャの顔があり、上から赤字で「バツ印」になっています。
うまい……!
ネットの反応は……?
このデザインに対して、ネット上では、
「この文字を考えた人マジで天才って思った」
「フォントデザイン上手いなぁ」
「くそーー ここのデザイン やりたかったw」
との反応が集まっています。
看板自体に対しては
「これはさすがに笑うわ。『せやな』感」
「生で見れた」
「ごもっともです」
「なんかすっかり渋谷=ハロウィンみたいなイメージ着いちゃってるからなぁ」
「そもそもハロウィンは大人が仮装して酒飲んでどんちゃん騒ぎするイベントでは無い」
と、肯定的な意見が多く上がりました。
一方で、反発も見られました。
「うるせー」
「逆効果な気しかしない… 」
「振りにしかなってない」
YouTube動画も投稿
渋谷区はYouTubeの公式チャンネルでも、動画を公開しました。
ハロウィーン期間には渋谷駅に来ないことを要請し、路上飲酒も条例違反となることなどを訴えています。
(10月27日~31日の午後6時~翌午前5時は路上飲酒が禁止)
動画自体は英語で、日本語の字幕が付き。「ハロウィーンの夜は渋谷から離れましょう。渋谷には暮らしている人たちもいます」として、暴力、路上飲酒、路上喫煙、交通違反は禁止であることを確認。
さらに、
「あなたの行為が誰かを傷つけるかもしれません」
「自分勝手な行為が悲惨な事故につながるかもしれません」
「路上飲酒禁止や路上喫煙禁止はマナーではなく条例です」
というメッセージを伝えていました。
「駅周辺に来ないで」区長が正式に自粛要請
渋谷区のサイトには、ハロウィーン期間中に渋谷駅周辺に来ることの自粛を渋谷区長が要請する文書が掲載されています。
全文は、以下の通り。
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渋谷駅周辺には、例年ハロウィーンの期間には日本の国内外から多くの方がいらっしゃいますが、今年は10月31日、及び、その直前の数日間にハロウィーン目的で渋谷への来訪を予定している方には来街を控えていただきますよう、お願いいたします。
新型コロナウイルス感染症が今年5月、感染症法上の「5類」に移行してから、渋谷には観光に来られる方も非常に増え、現在の来街者数がコロナ前もしくはそれ以上になっています。
また、コロナ前以上に、路上飲酒が渋谷に根付いてしまっており、住民とのトラブルや惨事になりかねない事故・事件も発生しているという状況です。
今年は「【注意】渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません。」と世界に明確に伝えたいと思います。あえて強く言うならば、ハロウィーン目的でハロウィーン期間に渋谷駅周辺に来ないでほしいという意味です。
何も対策を講じなければ、昨年までとは比べられないほどの人出により、雑踏事故やトラブルの急増が予想され、住民や来訪者の安全・安心の確保ができないことに強い危機感を抱いています。
区では、警察や鉄道事業者など関係機関に協力を要請し、例年以上の雑踏事故防止対策を検討しています。
区長として、「渋谷に来ないでほしい」と訴えることは非常につらいですが、来街者の安全を第一に考えて、国内外の人々に要請させていただくことにいたしました。皆様のご協力をお願いいたします。
渋谷区長 長谷部 健
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