銃撃犯にタックルして命を落とした大学生。「スターウォーズ」ファンだった彼に「ジェダイ」の栄誉

    「彼はそれに値することをしたと思います。世界からの称賛に値すると思うからです」と彼の恋人は話した。

    ノースカロライナ大学シャーロット校の銃撃事件でクラスメイトを救い、自ら命を落とした21歳の男性は、スターウォーズの世界が書かれた新刊本で「ジェダイ・マスター」と讃えられる栄誉を受けた。

    ライリー・ハウエルさんは、4月30日に銃を振りかざして教室に侵入してきた銃撃犯にタックルし、そして殺された。警察は、彼が「犯人を横倒しにして」、警察官が逮捕できるようにしたと語った。

    ハウエルさんのほか、19歳の学生エリス・リード・パーリアーさんがこの銃撃事件で亡くなった。警察は、ハウエルさんのとっさの判断と勇気が「多くの命を救った」が、残念ながらそれで命を落とすことになったと話した。

    ハウエルさんの死後、家族は声明の中で、彼が無私無欲で寛大な心を持ち、そして大のスターウォーズファンであったことを述べた。

    息子は、スターウォーズ、鳥、カード、スノーボード、湖へ行くこと、Feel Good Classic Soulのプレイリストを聴きながら、鋳鉄製の型を使ってケンタッキー・ホットブラウンを一から作ることが好きでした」と彼の家族は語った。「それから、ピザを平らげることも得意でした。」

    ハウエルさんが殺害された後、その死を悼んで植樹や半旗の掲揚が行われ、さらに多くの称賛の声が寄せられた。しかし、彼が近頃受け取ったものほど相応しいものはないと、6年来の恋人ローレン・ウェストモーランドさんはBuzzFeed Newsに話した。

    月曜日、ウェストモーランドさんはTikTok動画の中で、新刊本のStar Wars: The Rise of Skywalker – The Visual Dictionaryにハウエルさんに対する賛辞が書かれていることを打ち明けた。この本は、新作映画の公開日となった金曜日に出版された。

    このビジュアル辞典の中で、「ライリー・ハウエル」は「ジェダイ・マスターおよびジェダイ・オーダーの歴史家」と命名されている。

    video-player.buzzfeed.com / Via tiktok.com

    ウェストモーランドさんは、ハウエルさんが亡くなって間もない5月に、彼の家族がLucasfilm(スターウォーズの製作会社)から、彼の名前をこれから出版される本に使いたい旨の手紙を受け取った際に、どのようなことが起こるかについての最初のヒントを得たことをBuzzFeed Newsに話した。

    出版される本についての詳細、あるいはハウエルさんの名前がどのように使われるかについては知らされなかった。土曜日にかつての恩師からメッセージが届き、ウェストモーランドさんは初めてその内容を知ることとなった。

    「恩師は、『これは奇妙な偶然、それとも現実ということ?』という感じでした」と、彼女はそのやり取りについて語った。「私はそれを見て、小さな抜粋を読みました。そして、それはまさしくジェダイ・マスターのライリー・ハウエルでした。」

    ウェストモーランドさんは、彼女の家族全員が「興奮」し、すぐにハウエルさんの家族にこのことを伝えたと話した。誰もが信じられないと思った。

    「私は身も心も幸福感に満たされました。このことでライリーがどれだけ嬉しく思っているか、私にはわかるからです」と彼女は言った。「これこそまさに、彼が常に望んでいたことです。幼いライリーも、成長したライリーも、それを大いに気に入るでしょう。」

    Lucasfilmの広報担当者は、コメントの依頼に対してすぐには応答しなかった。

    ハウエルさんは、家族と一緒にこの映画を観て育ち、幼い頃からこの作品のビジュアル辞典の熟読を楽しんでいた。これは特別に感動的な賛辞になると、ウェストモーランドさんは話した。

    「ライリーが歴史家であり、これらのジェダイのテキストを保存していると書かれています」と彼女は言った。「彼はとても分析的で、スターウォーズについて知っておくべきあらゆる細部を知っていました。彼を称するに、これほど最高のキャラクターはありません。」

    「彼はそれに値することをしたと思います。世界からの称賛に値すると思うからです」と彼女は付け加えた。

    ハウエルさんが亡くなってから、辛い日々が続いていたが、特に12月はとても辛かったと、ウェストモーランドさんは話した。12月6日には交際6周年、そしてその1週間後には彼の誕生日を祝うことになっていた。

    「彼が殺される直前の週末には、私たちは交際6周年記念で新作映画を観に行くことをメッセージでやり取りしたり、話したりしていました」と彼女は話した。

    「いずれにしても、彼と一緒に観に行くことになりました。彼の遺灰を映画館に持って行き、私の家族と彼の家族、私たち全員で映画を観ました。」

    ハウエルさんがこのような形で称えられたことは、本当に嬉しく、「とても感動的」であると彼女は言った。

    「彼の死は本当に切なかったですが、そこから生まれた嬉しい出来事が、ほんの少しの間ですが、悲しみを上回りました。そして、それは本当に素敵な気分転換です」と、ウェストモーランドさんは語った。「気が重くなることも間々ありますが、今回のことは私たちを元気づけてくれました。」

    「このような嬉しいことが、一年のこの時期に起き、状況を考えれば、これまで受け取った中でも最高のクリスマスプレゼントです」と彼女は付け加えた。「少しだけ救われた気がします。」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。