「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)」運動を受けて、家族や友人、パートナーと、人種差別や暴力について話す機会が増えた人もいるだろう。
しかし、こうした会話を建設的に行うのは、口で言うほど簡単ではないことが多い。
人種差別や不平等について家族や友人と話すときに、焦点を当てるべき10のポイントを紹介していこう。
1. まずはあなた自身が知識を身に付け、自分の意見を正確に説明できるようにしよう。
2. 質問と好奇心で、話のイニシアチブを取るようにしよう。
3. いくつかのリンク、動画、ポッドキャスト、統計情報などを手元に置いておこう。
4. データを出したとしても、100%理論的な議論になるとは期待しないようにしよう。
5. 家族がこれから言おうとすることを先読みしたり、気をもんだりするのは避ける。
以前、あなたと家族で意見が食い違ったことがあるとしよう。するとあなたは、きっと今回のことも家族は批判的かも…と思ってしまうかもしれない。そのたせいで、会話を始める前からイライラしてしまうのも無理はない。
こういった仮定は、議論の取り組み方に悪影響を及ぼす可能性があるとベイカーは話している。
「防御を固めて会話を始めてしまうと、相手の言うことに対して過剰に反応しやすくなってしまいます」
6. 相手の考えや価値の置き方の基盤となっている社会制度やシステムには、特に注意するようにしよう。
相手の条件付けを考慮することは重要で、相手の物の見方を文脈的に理解するのに役立つとベイカー。
「相手のバックグラウンドと育った過程を覚えておきましょう。個人として相手を非難してしまうのを防ぐことができます。ここで避難すべきは、システムや社会なのですから」
7. 謙虚な姿勢を忘れずに。
8. 人種差別は、1回の会話だけでは解決できない。もう一度議論をすることを考えよう。
9. 家族が会話の中であなたを脅したり、危険を感じさせるような反応をしたら、議論を中止しよう。
きょうだいと小さなケンカをしたり、親からゲームを取り上げられるのとは全く別の話だ。
たとえば、あなたの冷静な反対意見を軽蔑だと見なしたり、あなたに罰を与える、家から追い出す、罵倒するなどの虐待的な行動を正当化したりするのが、「危険な反応」にあたる。
後者のような状況が発生した場合、会話を続けるのはかなり危険だ。「あなたが未成年者で、保護者や家族を生活のあてにしている場合は、特に当てはまります」とウィリアムズ。
10. 最後、あなた自身が当事者になったと考えて会話をするようにしよう。軽蔑、偏見、憎しみを容認する必要はまったくない。
この記事は英語から翻訳・編集しました。