高校の用務員、当時15歳の生徒への性的暴行で有罪に

    殺害容疑で裁判に。

    Cory Morse / Grand Rapids Press via AP

    今年3月、ミシガン州グランド・ラピッズのケント郡裁判所で審問を受けるクイン・ジェームズ被告。

    ふたつの裁判のうちのひとつで、生徒を強姦し、口封じのために殺害した罪に問われていた元高校用務員は、強姦の罪で有罪となった。

    10月25日、グランド・ラピッズの陪審は、クイン・ジェームズ被告(43)を第3級性犯罪で有罪とした。被告は、2017年夏にミュージェイ・ドゥンブヤさん(当時15)を複数回にわたり強姦した罪で告訴された。同年11月、ミュージェイさんは警察にジェームズのことを通報。ジェームズは逮捕され、ミュージェイさんが通っていた高校の用務員の職を失った。その後、保釈金10万ドルを支払い、釈放された。

    次の裁判では、ミュージェイさんの殺害は保釈中に行われたのかに焦点が当てられる。2018年1月、ミシガン州カラマズーの雑木林で、捨てられた少女の遺体が見つかった。着衣は乱れ、漂白剤をかけられていた。裁判の日付は、まだ公表されていない。

    Rebekah Welch / Kalamazoo Gazette-MLive Media Group via AP

    3月11日、ミシガン州カラマズーに作られた慰霊碑の前で泣き崩れるミュージェイさんの母ファトマタ・コーネーさん。

    ミュージェイさんの強姦報告に反論して、被告側弁護士であるジョナサン・シルドゲンさんは、予想外の説を出してきた。ミュージェイさんは承諾年齢の16歳に実は達しており、本人はそのことを知らなかっただけ、というのだ。

    幼児期に内戦で荒廃したシエラレオネからミシガンへ移住してきたため、出生証明書が不正確である可能性があるという主張だ。ミュージェイさんは実は16歳だったかもしれず、16歳であれば13~15歳の未成年に対する性的虐待に特に焦点を当てている被告の容疑は無効になる、というのだ。

    23日、被告の強姦容疑の裁判が始まり、被告側弁護士のシルドゲンさんは、「子どもが生まれたときに戦時下にあるシエラレオネで、どのようなカレンダーが使われているのか分かったものではありません」と述べたとされている

    25日、ミュージェイさん家族からの誕生日に関する証言を特に見直すために、陪審は審議を中断した。生まれたばかりの初の姪を自分の腕の中に抱いた日のことは、「忘れられるはずがなく」、2001年11月8日だ、とミュージェイさんの叔母ジャイニャ・サンノさんは法廷で証言している。

    「最高に幸せな日でした」とサンノさんは話している。今年の夏、BuzzFeed Newsはミシガン州にあるサンノさんの家を訪ね、「安らかに、ミュージェイ」「いつも愛してる」と刻んだ下に2001年11月8日、と彫られたネックレスを見せてもらった。

    ミュージェイさんの母親は証言時に、11月ではなく9月に生まれたと誤って発言したとされている(もし9月生まれであっても、レイプ疑惑の時点で15歳である)。

    Defense attorney questions how old Mujey was. Says aunt and mother were either wrong or is lying about it to avoid trouble with Immigration authorities. More ⁦@WOODTV⁩ https://t.co/3N7V2CX6Mh

    @ReporterBartonD / Twitter / Via Twitter: @ReporterBartonD

    WOOD TVレポーター

    「被告側弁護士がミュージェイさんの年齢を問題にしている。叔母と母親は間違えているか、移民当局との問題を避けるために嘘をついていると主張している。

    詳細は、@WOODTV

    裁判所の命令で、ミュージェイさんが殺害されたことは陪審員には知らされておらず、単に死亡しているため証言できないと伝えられている。殺人であることを伝えない選択は、ケント郡巡回裁判官ジョージ・クウィスト氏が下した。

    「殺人の証拠を提示することで、裁判で問題を混乱させる可能性があります」と話している。また、被告人は殺人容疑では弁護する機会をまだ与えられていないため、陪審の判断を不当に被告に不利にさせる可能性がある、とも話す。

    24日、ミュージェイさんの当時の元ボーイフレンドであるダクエリアス(DQ)・ビブスさん(17)は、少なくとも3回のレイプ疑惑の目撃者として証言した。被告がミュージェイさんをレイプしているとき、ふたりともやめて欲しいと被告に懇願した、と話している。

    2017年11月、ミュージェイさんがレイプ被害を通報した際、被告のことが怖い、と家族、スクール・カウンセラー、警察に対して話している。レイプされている間、震えながら泣いていたとミュージェイさんは話していた。

    ミュージェイさんが通報してから間もなく、被告は2時間以上、刑事から事情聴取を受け、その音声記録が法廷で再生された。供述はわずかではあるが変わり、一度は未成年とセックスしたことを自白している。ジェイという名前の成人女性とセックスしたことを話していた、と被告側弁護士は裁判で主張している。被害者のミュージェイさんは、ときおり「ジェイ」というあだ名で呼ばれていた。

    WZZM / Via wzzm13.com

    10月23日、裁判所にて、被告と弁護士のジョナサン・シルドゲンさん。

    23日、ミュージェイさんが通っていた高校であり、被告の元雇い主であるイースト・ケントウッド高校の生徒指導員ジェニファー・トゥィリングさんは、叔母に付き添われたミュージェイさんが、性虐待疑惑について最初に打ち明けたときのことを証言した。

    初めは、ミュージェイさんは被告が自分の通う学校で何の職に就いているのかを知らなかったが、学校のコンピュータ・システムで成績を改ざんしてやると脅されたと話していたという。だが、ミュージェイさんが心配していたのは、それ以上のことだった。

    「被告は彼女が住んでいる場所、使っているバス停を知っていて、彼女は被告に何かされるのではないかと恐れていました」とトゥィリングさんは証言したとされている

    24日、検察側は被告とその母親の間における拘置所の電話での通話録音を再生した。BuzzFeed Newsが以前に報道したように、この記録には、母親が次のように被告に言っている通話が含まれている。「もし未成年とセックスしたのであれば、法廷で争わなければならない。"そうしなければ、あなたの人生が台無しになってしまうから"」。

    「ママ、俺の人生はもうめちゃくちゃだ」とジェームズは答えた。「俺は自分の人生を台無しにしてしまった」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan