一見普通に見えるクッキー。このレシピ、どこからきたと思いますか?
実は、レシピ本からではなく、アメリカ・ニューヨークの墓地にある墓石に掘られたレシピなのです!
クッキーを焼いたのは、ロサンゼルス在住の図書館員、ロージー・グラントさん。彼女は昨年から、墓地で見つけた多くのレシピを再現しています。
ロージーさんは、TikTok(@ghostlyarchive)で墓地でレシピを探すところから、料理を作るところまでを紹介しています。アカウントには11万人以上のフォロワーがいます。
ロージーさんはBuzzFeedの取材に「これまでに3つの墓地を訪ねた」と話しました。ニューヨーク州ブルックリン区にある墓石からは、前述のクッキーレシピを見つけ、また、ニューヨーク州エリー郡にある墓石には、下の写真のようなデーツとナッツのパンレシピを見つけたといいます。
ユタ州のローガンの墓地で見つけたレシピで、ファッジを作ったこともあるそうです。ロージーさんは、この3つ以外にも他の州の墓地にあったレシピも作ったことがあり、将来はそこを訪れたいと考えています。
ロージーさんは1年前、ある墓地でインターンをしていました。それがきっかけで、墓地関連のTikTok動画を紹介する #GraveTok のサブカルチャーにのめり込んでいきました。
ロージーさんは、ニュースやTwitter、さらには「Find a Grave」というウィキペディアのようなサイトなどで、アメリカ国内のさまざまな墓石を探しています。彼女は、これまでにネットで8つのレシピのある墓石を見つけたといい、今後も見つけたいと考えています。
「墓地を歩き回り、自分でレシピを見つけたことは、残念ながらありません。自分で見つけることが夢です」とロージーさん。
墓石の中には、材料の分量だけで、実際の調理方法が書かれていないものもあります。そういう時、ロージーさんはフォロワーに助けを求めるといいます。
フォロワーたちが、料理のコツや家庭のレシピをコメント欄で共有することによって、ロージーさんのアカウントで一つのクッキング好きコミュニティができているといいます。
「多くの人が、コメント欄で自分にとって意味のある家族のレシピを紹介してくれています」とロージーさんはいいます。
ロージーさんは次に、西海岸にあるお墓を訪れたいと考えています。「カルフォルニア州サンフランシスコのお墓にあるスニッカードゥードルクッキーのレシピか、アイオワ州のお墓にあるクリスマスクッキーのレシピか、どっちに行こうか迷っているところです」
ロージーさんは今後、海外の墓地を訪れ、レシピが書かれた墓石を探したいそうです。
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:アシュウェル英玲奈
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