まもなくこの地球から、姿を消そうとしている動物たち

    「私たち人間は、自分の起源を通して動物たちと結びついている。動物を大切にしなければ、私たちは彼らを失ってしまいかねないし、その過程で、われわれ自身の一部が失われてしまうかもしれない」

    世界的に有名な写真家ティム・フラックは、何十年にもわたって自然の中で撮影を行ってきた。ここ数年は主に動物を被写体にしており、世界各地を巡って撮影するうちに、危機に瀕する種に目を向けなければならないと考えるようになった。そうした一連の作品から生まれたのが、写真集『ENDANGERED 絶滅の危機にさらされた生き物たち』(邦訳:青幻舎)だ。

    この写真集には、絶滅の危機に瀕している世界中の動物たちの姿がおさめられている。

    フラックはBuzzFeedに対し、この写真集の編集に2年を費やしたと語った。

    長らく動物を相手にしてきたため、当然のように動物たちの保護に取り組むようになっていた、とフラックは語る。写真集に登場する動物たちの大半について、動物保護活動家たちとの話し合いから情報を得たという。

    登場する動物たちはすべて、公害や密猟、食料不足、生息地の破壊、気候変動など、何らかの危機に直面している。

    フラックの写真は、自然の美と動物たちの尊厳を写し出している。そういった動物たちが生き残れるとは限らないということを思い出すと、深刻さを感じる。

    フラックはさらに、本書を見た人には、「『絶滅の危機にある』という表現は、実際には誰に当てはまるのか」という疑問を持ってほしいと語る。

    保護に重点的に取り組むこと、そして希望を持つことが必要だとフラックは言う。

    「私たち人間は、自分の起源を通して動物たちと結びついている。動物を大切にしなければ、私たちは彼らを失ってしまいかねないし、その過程で、われわれ自身の一部が失われてしまうかもしれない」

    それこそ、私たちが考えるべきことだ。

    フラックの活動の詳細は、FacebookInstagramTwitter書籍で確認できます。

    世界自然保護基金(WWF)国際サイ基金Project AWARE等の各団体サイトでも、絶滅の危機にある動物について知ることができます。

    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:遠藤康子/ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan

    August 2nd, 2017