デモの前で笑顔でピースサイン あるムスリム女性の写真が拡散される

    自分の宗教について「弁解する必要はない」と彼女は語る。

    ムスリムの若い女性が、「反イスラム」を掲げるデモ隊を背に笑顔で収められた写真が話題になっている。

    会場に着いた彼女が最初に目にしたのは、看板を掲げながら反イスラムを訴える集団だった。

    This is what the bigot’s America has produced at the Icna Convention in DC. Bigots with loudspeakers harassing Muslims verbally without stop since yesterday. Shame on them and the politicians and Islamaphobes who sow discord. Cc @Stonekettle @MalcolmNance @mehdirhasan

    「会議に集まったほとんどの人は憤った様子だったし、私も彼らの存在をどう受け止めれば良いのかわかりませんでした」とイスマイルさんは語った。

    同行していた彼女の友人らは、デモ隊の前を通るときに「地獄に落ちろ」と言われたという。

    デモ隊が抱える「憎しみ」に対して、「優しさ」で対峙しようと考えた彼女は、デモ隊の前に笑顔で座り、友人に撮影を頼んだ。

    警察に止められたが、その瞬間に「反抗心が芽生えた」とイスマイルさんは振り返る。

    デモ隊は撮影中、イスラム教徒に対する差別的な言葉をスピーカーを通して叫び続けていたという。

    しかし、彼女は気にとめなかった。

    デモ隊と彼女の写真は、InstagramやTwitterで瞬く間に拡散し、反響を呼んでいる。

    Future history books gone saucy 🔥🔥🔥 Look. At. This. Photo.

    「将来の教科書にこの粋な写真を入れて」

    Put this in somebody museum. https://t.co/yuaIzD6OyO

    「誰かこの写真を博物館に展示して」

    This is hands down the greatest thing I've ever seen in the history of the internet. https://t.co/5UwNSNQDkr

    「これは紛れもなく私がネットで見た中で最もグレートな出来事」

    イスマイルさんは予想を超える反応に驚きつつも「とても励みになるし、自分たちの宗教を差別する人々に弁解する必要はないんだと知ってもらえて嬉しい」と語った。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子