シリア 紛争しか知らない子どもたち。

    シリア初の反体制デモから5年。シリアの子供たちの3人に1人が、紛争しか知らずに育っている。

    シリア初の民主化要求デモから5年。シリア内戦は世界で最も解決困難な紛争の1つとなった。内戦は大規模な難民危機を引き起こし、「IS(イスラム国)」の台頭を助長している。

    Unicef/UNICEF/UN07226/Al Saleh, WFP

    2016年1月11日、ダマスカス近郊の町マダヤで、包囲された町を出る許可を待つ、子供とその家族。

    国連児童基金 (UNICEF)は、気が滅入るような統計値を発表した。推計370万人のシリアの子供たち、すなわちシリアの子供たち全体の3人に1人が、紛争が始まってから誕生している。

    Unicef /UNICEF/UN07564/Singer

    2016年1月14日、マダヤの応急病棟で栄養失調の検査を受けている子供。

    ここには、2011年に紛争が始まってから、難民として生まれた30万6千人の子供たちが含まれている。

    Unicef /UNICEF/UN07224/Al Saleh, WFP

    2016年1月11日、ダマスカス近郊のマダヤで、パンを食べる少女。彼女と他の子供たちとその家族は、包囲された町を出る許可を待っている。

    UNICEFは現在、「およそ840万人の子供たち、すなわちシリアの子供たちの人口の80%以上が、目下国内、あるいは難民として近隣諸国にいて、紛争の影響下にある」と考えていると、紛争に関する最新レポートの発表で述べた。

    Unicef/UNICEF/UNI174968/Rashidi

    2014年6月11日シリア・アラブ共和国で女性が幼い娘を抱きかかえている。娘はアレッポ県の中心都市アレッポの、ユニセフが支援する医療センターで栄養失調の治療を受けた。

    © UNICEF/UNI201087/Etges

    2015年11月5日ケルンにて。Johanniterが運営する仮設テントキャンプにいたシリア・アラブ共和国難民の3人兄弟の1人、Mohamed (2)

    新しいレポートはまた、2015年に国連が子供たちに対する「重大な人権侵害」とみなした1500人のうち、60%以上が爆発により死亡した、もしくは重傷を負った子供たちだったと推定している。彼らの3分の1以上が登下校中に死亡した。

    © UNICEF/UNI173178/Anmar

    2014年10月9日イラクにて。シリアの町コバネから来た難民の少年が、Gawelanの難民キャンプに立っている。

    結局、400万人以上のシリア人、すなわち内戦前の人口の20%が、昨年7月の時点で国から逃げた。この数字のおよそ半分が子供たちだ。

    Unicef /UNICEF/UN07741/Kljajo

    2016年1月5日レバノンにて。ベッカー高原アルファイダの非公式居住区で、裸足で立っている2人のシリア人難民の子供。

    地域全体を巻き込んでいる難民危機にもかかわらず、この危機に対応するための資金は完全に不足したままだ。国連が2016年予算として要請した38億ドルのうち、寄付されたのは3月の時点でわずか4%だった。

    Unicef / © UNICEF/UN011197/Georgiev

    2016年2月19日、イドメニの難民・移民一時収容所のテントで休む少女。