みんな大好きバットマンの話をしよう 巻き起こった署名活動とは…

トルコにあるバットマン県の形を、スーパーヒーロー「バットマン」のロゴマークと同じものにしようという署名活動が行われている。

バットマンの話をしよう。

Jack Taylor / Getty Images

とはいえ、DCコミックに登場する伝説のスーパーヒーロー「バットマン」のことではない。だいぶ違う。

ダークナイトの異名をとるヒーローの記事を読もうと思ってアクセスした人には申し訳ないが、ここで取り上げるのは、「殺された両親の仇をとろうとする大金持ちの色男ブルース・ウェインことバットマン」とは違うバットマンだ。

トルコのバットマンにようこそ！

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バットマン（Batman）は、トルコに実在する場所の名前だ。

トルコには、バットマン県バットマン市という場所がある。誰が見ても、趣のあるとても素敵な場所だ。

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地名の由来は、トルコで遠い昔に重さを測るときに使われていた「重り」だという。バットマン県には50万人を超える人が住んでいる。すごい！立派！

2011年に撮影された下の写真には、バットマンにある工場で熱心に働く女性たちが写っている。

Umit Bektas / Reuters

次の写真に写っているのは、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領。バットマン空軍基地でドローンにサインをしている。何のサインかは不明だが。

Murat Cetinmuhurdar / AP

これは普通のドローンであって、バットウイング（バットマン型ドローン）ではない。

現在のバットマン県を地図で見ると、こんな形をしている。

Google Maps

ご覧のとおり、コウモリ（バット）や人間どころか、何にも似ていない。

驚いたことに、署名を集めるソーシャルプラットフォーム「Change.org」のあるユーザーが、バットマン県をもっと見慣れた、下の地図のような形に変えようとキャンペーンを始めた。

Change.org / Via change.org

発起人のケマル・アタカン・クルチャは、「バットマン県は変わらなくてはならない！ まずは県境の形から変えよう。もっとリアルな形にできる」と述べている。

目標の署名数は2万5000人だ。8月16日時点では2万4323人が賛同しており、目標までもう少しだ。

（BuzzFeed Newsはクルチャに取材すべく、フェイスブックで同氏の名前をシェアしていたユーザー数人とコンタクトを取った。同氏から何らかの反応があり次第、ご報告したい）

BuzzFeed Newsはバットマン県の知事にも問い合わせを行い、こうした動きについての考えを尋ねた。他方、DCコミックを傘下に置くワーナー・ブラザースはこの件についてのコメントを控えた。

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実は、スーパーヒーロー「バットマン」と、トルコの「バットマン」のつながりが話題になったのは、今回が初めてではない。

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さかのぼること2008年に、当時のバットマン市の市長は、DCコミック側が許可なく同市の名称を使用したという訴えを起こそうとしたのだ（しかし、伝説のアーティスト、ボブ・ケインがキャラクター「バットマン」を生み出したのは1939年。トルコの「バットマン市」が誕生したのはその20年後らしい）。

トルコの日刊紙「ヒュリエット」によれば、バットマン市長は当時、トルコの通信社ドーガンに対して、「『バットマン』という名前を使用する権利は私たちにある。（中略）バットマンは世界にただ1つだ」と述べたという。

「アメリカのプロデューサーは、私たちに断わりもなく、当市の名前を使用した」

この記事は英語から翻訳されました。翻訳：遠藤康子／ガリレオ、編集：BuzzFeed Japan