ロイホ“パンケーキ酷評騒動”渦中の前田シェフ、「思い上がりだった」と胸中明かす ノーギャラ出演に驚く声も

    TBS系列『ジョブチューン2時間SP』の内容が炎上したことを受け、審査員として出演していたシェフの一人、前田元氏が自身のFacebookで謝罪しました。

    11月26日に放送された、TBS系列『ジョブチューン2時間SP』の内容が炎上したことを受け、番組に出演していた前田元シェフは29日、自身のFacebookで「(同業者の料理に合否をつけることについて)完全に思い上がりだったと痛感いたしました」と謝罪しました。

    また一方で、投稿では番組への出演がノーギャラだったことも明かしており、ネット上では「ノーギャラはひどい」と、番組制作側への批判も挙がっています。

    パンケーキ“酷評”でネット炎上

    問題となっていたのは、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」の人気メニュー10品を、前田シェフをはじめとする7人の一流料理人たちが、合格か不合格かでジャッジするという企画(見逃し配信)。これまでにも多くのフードチェーンを扱っており、ネットでもたびたび話題になっている『ジョブチューン』の看板企画です。

    しかし番組が放送されると、看板メニューであるパンケーキに対し7人中6人が不合格と酷評。ネットでは反発する声が次々とあがり、前田シェフも審査員の一人として「すごくケミカルな香りがする」「古い形にこだわりすぎ、1回目線を変えてもいいんじゃないか」などとコメントしていたことから批判の的となっていました。

    「飲食業は素晴らしい」伝えるために無償で協力

    前田シェフは自身のFacebook投稿の中で、出演オファーがあったときのことを振り返り、「スタッフや家族からも賛否両論ありました」としつつ、「忌憚のない意見を言い合う事で、商品開発の大変さや、苦労する部分を見ていただけるんじゃないか」「飲食業は本当に素晴らしい業界なんだと知ってほしい」といった思いから出演を決めたと説明。また「もちろんノーギャラです」と、無償で協力していたことも明かしました。

    MOTOÏ (レストランモトイ) Facebook

    前田シェフによると、収録は6時間近くにわたりましたが、シェフも企業側も真剣に料理に向き合っており、まるで「商品開発会議のような雰囲気」で、収録後には「今回はいい回になったんじゃないか」との手応えもあったとのこと。またパンーケーキに対し「ケミカル」という言葉を使ったのは、香料が強すぎ、素材の持つ良さを香料が覆い隠してしまっていたためと説明しました。

    しかし、実際にオンエアされた内容については「企業様が求められるのは、忌憚のない意見であり、それが少しでもお客様の満足に繋がれば、との考えはほとんど伝わりませんでした」「批判を誇張する演出は残念」とコメント。

    そのうえで自分自身についても「よく良く考えれば、同業者の料理をジャッジすると言うこと自体が間違っていたと思います」「同じ飲食業に携わる者として(中略)、想いが詰まった料理に合否をつけることなど、完全に思い上がりだったと痛感いたしました」と振り返り、「皆さまのご批判も、全て真摯に受け止めます」「この度は大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

    前田シェフは一転「いい人」、一方で番組には厳しい声も

    この投稿を受けて、コメント欄では「シェフはあくまで善意で参加されたのだから、ぜひ胸をはっていただければと思います」「素晴らしいコメントです」など温かい声も。またネット上でも「メチャクチャいい人じゃん!」「文章から、このシェフの品格を感じます」など、前田シェフに対し好意的な声が多く寄せられました。

    しかし一方で、番組側に対しては「ノーギャラはふざけてる」「ノーギャラで長時間拘束し、過剰な演出でシェフを悪者にしたテレビ局側が一番の加害者ではないでしょうか」など厳しい意見も。

    『ジョブチューン』と言えば2022年1月、ファミリーマートの「和風ツナマヨおにぎり」をジャッジした際、出演シェフの一人が「(ビジュアルが)食べたいなって気にさせない」と、「食べずに不合格と判断した」ことでも炎上。このときもシェフや番組側に対し、多くの批判があがっていました。