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風俗、女装、夜逃げ、SF…これ地上波ドラマで大丈夫!?

「裸で誘拐された男」「最高のSEXをする女」「手がビンになった男」……さすがテレ東ドラマ、タイトルだけでパンチがすごい!

「寄りで見ると悲劇、引きで見ると喜劇」な1話完結のオムニバスドラマは、脚本も役者も設定も毎回バラバラ。小劇場を中心に活躍する、新進気鋭の劇作家が務めます。

「演劇界にはこんなおもしろい人がいるんだぞ! と伝えたい!」

そう意気込むテレビ東京の濱谷晃一プロデューサーは、自身も演劇ファン。

きっとそれぞれの作家の背景を知っていた方がさらに楽しく見られるはず……! ということで、今回ドラマに関わる11人の脚本家の魅力と、各話の見どころを熱く語っていただきました。

【関連記事】テレビっ“ぽくない”は褒め言葉 テレ東深夜ドラマ「下北沢ダイハード」ができるまで

第1話「裸で誘拐された男」西条みつとし(TAIYO MAGIC FILM)

いよいよ今日深夜0時12分 #下北沢ダイハード ✨✨今夜はドM議員の最悪な一日。スーツケースに裸で入った議員が身代金と取り違え!?政治家生命終了の危機!誘拐事件の意外な結末は!? 素敵な笑顔の #神保悟志 さん。ドラマでの変態姿は… https://t.co/1OEt48ldPs

もともとピン芸人の西条さん。「芸人やめて劇団はじめたらしいよ」と聞いて観に行ったら、笑いもありながら、ラストは客席みんなでガンガン泣いちゃうような感動的な舞台で度肝を抜かれました。

緻密に伏線を張ってガッツリ感動させるのが得意な人。お笑いをやっていたこともあるのか大衆に訴求する力が強くて、演劇になじみがない人も入りやすいと思います。

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第2話「違法風俗店の男」細川徹(男子はだまってなさいよ!)

映画監督やコント作家として活躍する細川さん。この企画をオファーした時、「劇作家じゃないんだけど大丈夫ですか?」とおっしゃっていました(笑)。

第2話は30分、ストイックにお笑いにこだわった1本になりました。本人役で出演する光石研さん、体の張り方がはんぱないです!

第3話「夫が女装する女」松井周(サンプル)

抽象的で高尚な、人間の性など禍々しいところに切り込んでいく作品が多い松井さん。演劇に詳しい方なら、今回の布陣の中で最も意外に感じるでしょうか。

主演は麻生久美子さん。「テレ東深夜だし、こんな企画だしダメ元で……」とオファーしたのですが快く快諾してくださいました。

第4話「夜逃げする女」喜安浩平(ブルドッキングヘッドロック)

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「桐島、部活やめるってよ」「ディストラクション・ベイビーズ」など映画やドラマの脚本も手がける売れっ子。笑いを追求する舞台も僕は大好きです!

映像でも、ケレン味があるというか、説明しすぎないタイプの情緒を見せられる脚本を書ける人なんですよねぇ。

打ち合わせで「夜逃げする女の子2人の話にしたいです」と言われて「それ、全然1シチュエーションじゃないじゃん!」と思いました(笑)。さすがみなさん、発想が自由です。

第5話「最高のSEXをする女」福原充則(ピチチ5)

初めて観た「墓場、女子高生」で、笑いのセンスと独特な余韻が大好きになりました。

しかし、この回はちょっと本当に……すごいですよ。バンドマンの彼女が「今夜、最高のセックスをしてこいつと別れよう」と決意する突拍子もない設定なんですが、今まで見たことのない秀逸な作品になっています。

笑えるし、ちょっと切なくて、映像ギミックも満載。アパートの一室で始まって終わる、低予算感も見どころです。

第6話「未来から来た男」柴幸男(ままごと)

抽象的で前衛芸術のような舞台を生み出す「ままごと」がどんなコメディを作るか。

「柴さんの趣味に合うかはわからないけれど、この布陣にいたら絶対おもしろい」とオファーしたところ、快く受けてくださいました。普段の劇団のカラーとは少し違ったものになっています。

佐藤二朗さん演じるロボット「シーモキーター」がヴィレッジヴァンガードを舞台にタイムリープするっていう……完全にSF(笑)。地上波ドラマでがっつりSFです。

第7話「手がビンになった男」上田誠(ヨーロッパ企画)

SFコメディのパイオニアとも言える上田さん。高度なSFとバカバカしい笑いを融合させる手腕がすごい!

上田さんにも初回の打ち合わせで「SF要素入れて大丈夫ですか?」と聞かれて「下北沢が舞台なので、できれば避けたいですね……」とやんわりお伝えしたのですが、さぁ実際どうなったかは……?

劇団員・キヨシ(佐藤隆太)がバーで飲んでいたらビール瓶に指がハマってしまってピンチ! からはじまります。とんでもない次元に着地するのでお楽しみに!

第8話「彼女が風俗嬢になった男」根本宗子(月刊「根本宗子」)

しょうもない若者の群像劇が抜群にうまい根本さん。こういう感じの人が演劇界にいきなりあらわれるの、すごくいいですよね!

今回も一人のヒモ男が彼女の風俗働きを辞めさせるためにパチンコで一攫千金を狙うというしょうもなさすぎる話です。ねもしゅー節全開!

丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)

とにかくエネルギッシュな舞台を作る丸尾さん。舞台にかけるエネルギーをそのまま凝縮したようなドラマになりました。

まだ担当回は発表していませんが、テーマはアラフォーロックバンドを巡る悲哀。現実でも進行中の「下北沢の中年化」を見つめる作品になっています。

三浦直之(ロロ)

20代の若き劇作家。三浦さんは、ボーイ・ミーツ・ガール、ナイーブな恋を描くのが得意なんですよね。

女の子へのあこがれやピュアな気持ちを「ダイハード」というテーマといかにかけ算したか……。異色回です。

えのもとぐりむ(ぐりむの法則)

今、下北沢でぐいぐいきている若手注目株のひとり。水野美紀さんと演劇ユニット「かくたすのいるところ」を立ち上げるなど、有名人も巻き込みながら小劇場にどんどんお客さんを呼び込んでいます。

この俊英に、今回は最終回をおまかせしています。全11話の伏線があるとかないとか。ぜひ最後までご覧ください。


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