映画『JUNO/ジュノ』の俳優 トランスジェンダー公表後、初のインタビュー「私たちはここに居るのです」
映画『JUNO/ジュノ』で知られる俳優のエリオット・ペイジが、トランスジェンダーを公表するに至った経緯を語りました🎤
トランスジェンダーであることを公表したエリオット・ペイジが、自分の性自認を公表するに至った経緯やカミングアウトする前の「俳優生活」についてはじめて語りました。

「私はトランスジェンダーです」昨年12月、自身のソーシャルメディアで声明を出したエリオット。
「皆さんに伝えたいことがあります。私はトランスジェンダーです。代名詞はhe/theyで、名前はエリオットです」という文からはじまる声明を出しました。
エリオットは、「喜びは本物だが、壊れやすくもある」と書き、世間に公表することを「怖いと感じている」とも付け加えました。
同雑誌のインタビューで、「自分は男の子だと思っていたし、なりたいと感じていた」と自身の幼少期を振り返りました。
「いつかなれるかな?と母に聞いていました」
10歳でプロの俳優としてキャリアをスタートしたエリオット。業界が求める人物像のため、髪を伸ばさなくてはいけなかったそうです。
エリオットは、公表前の俳優活動について「自分を見ても『これが自分だ』と認識したことがなかった。長い間、自分の写真さえ見ることもできませんでした」と話します。
エリオットは、新型コロナのおかげで自分と向き合う時間が増えた、と言います。「おかげで、トランスジェンダーであることを受け入れられた。今は、自分が自分であることを完全に受け入れています」

今回のカミングアウトは「自分のためだ」とエリオットは説明。「自分らしく生きたかったから」と付け加えました。
同時に、トランスジェンダーに対する差別や暴力について言及する必要性を感じた、と言います。
「非常に影響力のあるたちが、トランスジェンダーに関する間違った作り話やひどい言葉を広めている」
「毎日のように、私たち(トランスジェンダー)の存在が議論されていますが、私たちはここに居るのです」
「今の私がここに居られるのは、私が持つ特権のおかげ。その特権や影響力を利用して、私ができる限りの支援をしたいです」と語りました。

「多くの人が『性別』という考えに固執するのは、それが人々に安心感を与えるから」
「でも、それ以上に人間は複雑で素晴らしい生き物だということを理解し、喜ぶことができれば、世界はもっと良い場所になるはずです」
「やっとなれた本当の自分で演技することを楽しみにしています。どんな挑戦や困難があっても、今の気持ちに勝るものはありません」

エリオットのインタビュー記事(英語)は、こちらから。
第三者に、代名詞を伝えることで、自分の性自認・性表現を明確にすることができます。

【例えば…🌈】
性自認・性表現が女性の人👉「she/her」
性自認・性表現が男性の人👉「he/him」
女性・男性という枠組みに当てはまらないノンバイナリージェンダーの人👉「they/them」
インスタグラムやツイッターのプロフィールに自身の代名詞を書く人も増えています📸
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン