恋人に「あ!鳥がいる」と言って反応がなかったら…。海外で話題の診断「バードテスト」って!?

    関係が長続きするかがわかる?「バードテスト」を実践した女性の動画が、TikTokで話題です。

    恋人や友人との関係が長続きするかどうかわかる診断「Bird test(バード・テスト)」が、TikTokで話題です。

    TikTokユーザーの@alyssacardib(以下:アリサさん)は、友人にバード・テストを試したときの話をTikTokに投稿し、注目を集めました。

    動画は450万回以上再生されています。

    アリサさんは動画で、バード・テストをこう説明しています。

    「バードテストは、その人との関係が長続きするかどうかがわかるテストです。通常は恋人に試すものだけど、私は友人や家族、初めて会う人にも試しています」

    続けてアリサさんは、バード・テストを実践した例を挙げました。

    「新しい友達とスターバックスに行きました。席に座って窓の外を見ると、キツツキが…。『あ!キツツキだ』と言うと、友達は『え!どこ?』と素早く反応しました。その後10分間、私たちはキツツキを観察しながら、ネットでキツツキについて夢中になって調べました」

    最後に、アリサさんはバード・テストでわかる相手との関係性を説明しています。

    「バード・テストでは、相手が恋人でもそうじゃなくても、何か些細なこと、例えば『あ!キツツキだ』と言ったことに、相手が『え!どこ?』と純粋に興味を持った反応をしたら、関係が長続きする可能性が高い、いいサインだということがわかります」

    「一方で、無視・無反応だった場合は、関係が長続きしない、あるいは良好な関係ではない可能性が高いです」

    「みんなも友達や家族に試してみてください。私とその友達は今でも仲良しです」

    ジョン・ゴットマン博士の研究結果

    心理学の名誉教授であり、夫婦関係や結婚生活の安定性の研究をするジョン・ゴットマン博士によると、バード・テストでみられる反応の背景に、「turning toward(〜の方を向く)」「turning away(〜に背く)」という理論があるといいます

    「〜の方を向く」とは、相手のビッドにしっかり反応をすることで、「〜に背く」とは、無反応のことです。

    ビッドとは、相手にポジティブな反応(愛情や肯定的な言葉、注目)を求める言動のこと。

    例えば、相手にゴミ出しをお願いしたり、クッキーを焼いたよと言ったり、アドバイスを求めたり…。

    ビッドは複雑で時間を要する場合もあれば、非常に簡単で見落としてしまう場合もあります。

    ゴットマン博士が責任者を務めるセラピスト養成施設「The Gottman Institute(ゴットマン研究所)」によると、良好で長続きする関係では、そういった些細なビッドにお互いが反応する、いわゆる「〜の方を向く」行動が多くみられるそう。

    例えば、ゴミ出しをしたり、「クッキー、おいしい」と言ったり、アドバイスをあげたり…。

    ゴットマン博士が、新婚夫婦を対象にしたある実験で次のことがわかりました。

    「結婚してから6年経っても関係が続いているカップルは、実験時間の86%はパートナーの方を向いていた。一方で6年の間に離婚したカップルは、実験時間の33%しかパートナーの方を向いていなかった」

    「〜の方を向く」、つまりバード・テストでポジティブな反応があった相手とは、関係が長続きする可能性が高いことが証明されています。

    あなたはバード・テスト、試してみたい?

    サムネイル画像:Getty Images