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紛争を逃れた14人の少女が描く未来予想図

死と破壊の中でも、一人ひとりが将来を思い描いている。あなたと同じように。

中東のシリアでは、5年にわたる内戦で死者は25万人を超えた。総人口の半数にあたる1千万人以上が家を失い、国内外で難民と化した。日常生活は、失われている。

国際救援委員会は写真家のMeredith Hutchisonさんをヨルダンの2つの難民キャンプに派遣した。Hutchisonさんはそこで難民の少女たちに希望と夢について語ってもらった。

"Vision Not Victim(犠牲者ではなく夢)" という名のプロジェクトでは、紛争を逃れた少女たちが将来の夢について絵を描いている。

少女たちは、その絵をもとに将来の自分に扮して写真撮影した。そして、家族に見せる写真のコピーが配られた。自分たちが目指している夢をいつでも思い出せるように。

将来の自分になったつもりで解説している彼女たちの言葉とともに、いくつか写真を紹介しよう。

「この場面はね、朝早くに教室で生徒たちが来るのを待っているの。アラビア語の読み書きを教えているのよ。わたしは思いやりがあって優しい人だから、先生としてバッチリなの。厳しい先生だけど、問題を抱えている生徒には優しく接して助けてあげるわ」

「ずっと女性警察官になりたかったの。人を危険から守って、社会に正義をもたらしているから。毎朝起きたら警察署に行って、なにか手伝えることがないか探しに街に出るのよ。あと、ほかの女の子たちも女性警察官になれるように応援するわ。将来の夢をサポートして、障害を乗り越えられるようにもね」

「今、胸が痛いと言っている患者さんのレントゲンを調べているの。街で尊敬される外科医よ。たくさんの患者さんを治療しているけど、もっとも気にかけている患者はお父さん。お医者さんになったきっかけは健康の問題をたくさん抱えているお父さんなの。お父さんを助けることができて、自分が強く役に立つ人だと感じているわ」

「小さいころから、人の写真を撮るのが大好きだったの。いろんな場所に行って何が起きているか記録するのが好きだったわ、良いことも悪いことも。プロの写真家になった今は、人々に希望を与えているような写真を撮っているわ。愛と思いやりを広めるためにね」

「幼いころ、シリアやヨルダンの街を歩いていて病気や怪我で苦しむたくさんの人を見てきたの。この人たちを助けられる力や技術が欲しいといつも思っていたわ。今、腕のいい素晴らしいお医者さんになって、その力を手にしたのよ。だれかの痛みを和らげてあげるのは、この仕事でもっともやりがいがあることなの。苦しんでいる人を救って、笑顔にしてあげられるのが一番好きなことよ」

「ずっと建築家になりたいと思っていたわ。でも小さいころは、女性は就けない仕事だとまわりの人に言われていたの。もっと女性らしい職業を目指しなさいって。でもいろんな家族のためのきれいなお家や、人に喜んでもらえる建物をデザインすることをずっと夢見てきたわ。夢を叶えているわたしが、ほかの女の子たちのお手本になっているといいな。人がなにを言おうと夢をあきらめちゃだめよ」

「風景の油絵を描く有名な画家よ。子どものころ、絵は趣味だったの。でも、大きくなってから才能があることに気づき美術学校に入ったのよ。今は自分のギャラリーで絵や彫刻を売っているわ。わたしの絵で世界が平和になって、みんながお互いに優しくなれるといいな」

「小学校で太陽系について学んだときから、宇宙飛行士になりたかったの。宇宙で新しい発見をしている自分を夢見てきたわ。世界を新しい視点から見ることができるから好きだわ。この社会では、宇宙飛行士になるまでの道のりは険しかった。たくさんの人から女の子は宇宙飛行士になれないと言われていたわ。目標を達成した今は、野心を持つ女の子たちに恐れないでと伝えるわ。自分の希望とその理由を親に話して。常に自信を持って、どう人生を生きたいか忘れないでね」

「優しいけど真面目な女性警察官で、みんなに信頼されているわ。みんなのお手本なの。人々はわたしを怖がらずに、助けが必要なときに呼んでくれるわ。お互いを尊敬して愛し合うよう教えているの。正義のために闘って罪のない人たちの手助けをするの」

「いつも料理するのに喜びを感じていたわ。小さいころ、お母さんと一緒にキッチンで時間を過ごしていろんな料理の作り方を学んだの。とっても上手だったのよ。シェフになってから、自分のレストランでメニューを作って、お店も開いているわ。乳製品を作って売っているの。牛乳、チーズそしてヨーグルトとかをね」

「女性への暴力がなくなってほしいわ。彼女たちが社会で意思決定をして、意見を恐れずに言えるようにしたいの。社会がもっと自由になって、女性が就きたい職業に就けるようにしたいわ。これが弁護士になると決めた理由よ。小さいころ、お母さんはわたしが勇敢で正直だと教えてくれたわ。正義のために闘う素晴らしい弁護士になれると。お母さんのアドバイスに従って、尊敬される弁護士になったわ。今は女性の権利やドメスティックバイオレンスの被害に遭っている女性を守っているの」

「飛行機が大好き。乗ったことがなかったころから、パイロットになりたいと思っていたわ。 飛ぶのって、冒険みたいでワクワクするの。子どものころ、兄弟からいつも女の子はパイロットになれないと言われていたわ。でも、心の底からパイロットになりたかったの。学校を終えて飛行訓練学校に入る道を見つけたわ。今は夢を叶えただけじゃなく、みんなが旅して、世界を見て、新しい場所を発見するのを助けることができるのよ 」

「ずっと子どもを助けたいと思っていたの。だから小児科医になったのよ。優しくて愛情深いから、子どもたちに信用される優秀なお医者さんなの」

「11歳のときに初めて女性警察官に会ったわ。それまでは、女性警察官が職業だと思っていなかったわ。そのころ、学校に興味がなく通ってもいなかったの。でもこれがわたしの夢だと決心してから、一生懸命勉強して努力したわ。女性警察官になって、危険な目に遭っている人や問題を抱えている人を助けているの。そして女の子たちが夢を叶えるために教育を受けるよう励ましているのよ」

David Mack is a reporter and weekend editor for BuzzFeed News in New York.

David Mackに連絡する メールアドレス:david.mack@buzzfeed.com.

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Eimi Yamamitsuに連絡する メールアドレス:Eimi.Yamamitsu@buzzfeed.com.

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