「学校の移民を排除してほしい」教員がトランプ大統領宛にツイート

    フォートワースの教員は、トランプ大統領宛にツイートしたことを認めたが、その投稿は私信であると思っていたと話した。

    テキサス州フォートワースの教員ジョージア・クラーク教諭は、トランプ大統領に宛てて、勤務先の学校での「不法移民の捜査と排除」への支援を求めるツイートを複数したことで、解雇された。

    クラーク元教諭は1998年から英語教師を務めていた。先月大統領に宛てたツイートは「私信」だと思い、投稿したコメントを誰もが閲覧できることを知らなかったという。

    5月17日、「大統領、フォートワース独立学区はメキシコからの不法移民の生徒で溢れています」とクラーク元教諭はツイートした。アカウントは後日、削除された。

    また、「メキシコ人は米国国旗を敬うことを拒否する」と告げ、生徒を捜査して排除することができる現地入国管理官の追跡調査に対する支援を求めた。

    「フォートワースの不法移民排除につながるなら、どんなことでも大いに感謝します」と彼女は付け加えた。

    彼女は少なくとも1件のツイートで氏名を明らかにし、連絡可能な直通の電話番号を2件記載していた。

    BuzzFeed Newsが入手した学区の調査報告書によると、クラーク元教諭はツイートを書いたことを認めたが、「そのツイートが一般公開されていることには気づかなった」と話している。

    電話番号を記載したツイートに関して本人に尋ねると、「自宅と携帯電話に『人種差別主義のメス犬』扱いするメッセージが複数届いていたことを述べた」と、その報告書に記載されている。彼女は警察で取り調べを受けたという。

    その後、彼女は有給の休職扱いとなった。

    火曜日夜に行われたフォートワース独立学区の特別会合では、十数名の一般市民が学区職員に対して、クラーク教諭の解雇を求めた。彼女を擁護する声が出なかったという。

    「彼女のコメントは、本来保護をして教育する対象であるはずの生徒たちを傷つけ、冒涜し、無責任で、誤解を招くものでした」と、保護者のひとりペニー・クラントンさんは語った。

    「ひとつはっきりさせておきましょう。違法な人間など存在しません」と、同学区の教員アーニー・モラン教諭は付け加えた。

    最高裁は、不法滞在の子供でも、憲法の平等保護条項に基づき、公立学校に通学する権利があると、1982年に判決を出している

    クラーク元教諭の発言によって、「保護者たちが恐れて、子供を家から出さないようになることで、子供たちは合法的に教育を受ける権利があるにもかかわらず、彼らに対する教育が欠如してしまう脅威が生じた」と、中学生の子を持ち、アーリントンのテキサス大学で講師を務めるミンディア・ウィッティアーさんは話した。

    その後、学区理事会のメンバー8人全員が、「正当な理由」があるとしてクラーク教諭の解雇に賛成票を投じた。

    「私たちは、すべての子供、その両親あるいは保護者がフォートワース独立学区に歓迎されていることを生徒たちに保証することを望んでいます」と、学区のジャシント・ラモス・ジュニア理事長が語った。

    クラーク元教諭が懲戒処分になったのは、今回が初めてではない。

    2013年に、ラテン系生徒のグループを「リトルメキシコ」、ある白人の生徒を「ホワイトブレッド」と呼んでいたことが判明している。

    元教諭の弁護士は、コメントの依頼に対し返答をしていない。そして、元教諭がツイートに書き込んだ2件の電話番号は接続不可となっている。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。