この寝室は、美術の歴史の中で一番有名な寝室だろう。もうすぐ、この絵の中に足を踏み入れ、宿泊できるようになる。

米シカゴのシカゴ美術館では、近日開催されるヴィンセント・ファン・ゴッホの展覧会を記念し、アパートの中にあの有名な「アルルの寝室」を再現し、Airbnbで貸し出すことになった。

ゴッホは1889年、フランス南部の町に滞在中、3つのバージョンの寝室の絵を描いた。

Airbnbの物件情報にはこのように書かれている。「この部屋に泊まると、絵の中で生活しているような感覚を味わうことができます。部屋は後期印象派のスタイルでしつらえられており、南フランスの過ぎ去りし時代を思い起こさせます」

「部屋の中の家具や鮮やかな色、工芸品を通じて、一生に一度の体験をすることができます」

細部の再限度は驚異的だ。ベッドの上に掛けられているこの小さな絵を見てほしい。

この椅子などは、浮き出て見えるように輪郭が黒く塗られている。オリジナル作品とそっくりだ。

印象派のスタイルを再現するため、水差しや花瓶は太い筆のタッチで色鮮やかにペイントされている。

部屋の宿泊料はたったの10ドル(約1200円相当)。

部屋は2月14日から5月10日までの、シカゴ美術館のファン・ゴッホ展の開催期間中、こちらで予約することができる。
「長きにわたって我々の常設展の目玉となってきたこの絵画を、新鮮な観点から見る1つのきっかけになれば嬉しいです」と、美術館の広報担当者のアマンダ・ヒックスさんはBuzzFeed Newsにメールで語った。「これは、絵画を生き返らせる革新的な方法といえます」