肌と同じ色のタトゥーで、がんの手術でできた傷跡をカバー

    甲状腺がんと診断され、手術の傷跡に悩まされた女性。自分自身の傷跡を「タトゥー」で目立たなくし、多くの患者の自信を取り戻すために後押ししています。

    ジョディ・ストスキーさんは、メイクアップアーティスト歴18年。テレビや雑誌など、ファッション業界で活躍してきました。

    しかし、アートメイク(針を使って皮膚にインクを注入し、眉やアイラインなどを描き入れる施術)が注目されるようになってから、彼女はキャリアを変更をすることに決めました。

    アートメイクの研修中、ジョディさんはパラメディカルアートメイクを行う2人の医師に出会ったといいます。

    ジョディさんは、がんクリニックでパラメディカルアートメイクの仕事を始めました。場所を借りて、がん治療を受ける患者に眉毛や乳輪の修復をする施術をしました。

    Jody smiling in a headshot, resting her hand on the side of her neck

    ジョディさんは現在、カナダ西部のカルガリーでシナモン・ガール・クリニックを設立。同院のCEOも務めます。

    a before and after of a lip scar

    ジョディさんは、自身のTikTokアカウントでクリニックの活動を紹介しており、5万人近いフォロワーがいます。

    患者からのフィードバックについて尋ねると、ジョディさんは「パラメディカルの患者は、そこそこ改善すれば十分だという人が多いです。施術の結果を見ると、(成果が大きく)大抵の人は圧倒され、とても感謝してくれます」」といいます。

    「私の動画を見た多くの人が、動画を見て初めてパラメディカルアートメイクの存在を知ったそうです」

    ジョディさんがこの仕事に惚れ込んだ理由は、「患者たちの治療の道に寄り添い、病気やトラウマに終止符を打つ手伝いができるから」といいます。

    ジョディさんは、自分自身にも施術をした経験があります。「私は甲状腺がんと診断され、2013年に甲状腺全摘術を受けました。手術の傷跡で自信をなくし、他の人の視線も気になるようになりました」

    A before and after of Jody's thyroidectomy scar

    ジョディさんにとって患者の中で特に印象的なのは、口唇裂創のあった10代の少女だといいます。「唇のラインを自然に整え、傷跡を目立たなくしました。後に彼女はモデルとしての仕事を見つけ、大きな自信を取り戻したと知りました」

    ジョディさんの活動はこちらからご覧ください👇

    インスタグラム:@jodystoski

    TikTok:@jodystoski

    タトゥーアカデミーのウェブサイト:Jody Stoski Paramedical Tattoo Academy

    この記事は英語から翻訳・編集しました。  翻訳:アシュウェル英玲奈