Posted on 2019年11月30日

    ホラー映画の金字塔『シャイニング』の続編! 『ドクター・スリープ』の制作秘話

    あの有名なホテルのカーペットは、現在ワーナーブラザーズ本社の床に使われてるんだって。『ドクター・スリープ』は現在公開中です!

    ⚠️若干のネタバレ有り!⚠️

    映画『シャイニング』の続編『ドクター・スリープ』の監督のマイク・フラナガン、プロデューサーのトレバー・メイシー、映画に出演したカイリー・カランから、制作の裏話を教えてもらいました!

    1. 『ドクター・スリープ』では、スタンリー・キューブリック作『シャイニング(1980年)』の映像が、3か所で使われている。

    Warner Bros.

    「湖と島の場面、その後の車が山を登っていく2つの場面は、オリジナルのシャイニングの映像を使っています。オリジナルの映像をきれいに修正し、場面を夜にし、雪を加えました」

    「しかし、キューブリックのオリジナルの映像を使ったのは、この3つだけです」と監督。

    2. 製作スタッフは、実際に乗り回すことができる「大人サイズ」の三輪車を作った。

    Warner Bros.

    「コロラドラウンジでの1日の撮影を終えた後、2階に行って、みんなで交代で237号室の外の道を、この大きな三輪車で走りました」

    「レベッカ・ファーガソンの映像もあるんですが、この映像では彼女が三輪車に乗って、笑いながら暗闇の中を走り回っています。とても楽しかったです」

    3. 作中のオーバールック・ホテルのセットはCGではなく、ほぼすべてが実際に作られている。

    Warner Bros.

    撮影の照明の関係で、天井だけが唯一CGで作られている。

    4. シャイニングの六角形のカーペットは入念に再現された。オリジナルにより近づけるため、撮影後に少しだけ色を調節している。

    Warner Bros.

    「シャイニングを象徴するカーペットを再現したのですが、色が少しイマイチだったんです。マイクと私のどちらも、『自分たちが映画館の観客席に座っていたら、オリジナルのカーペットとは少し違うように感じる』という意見でした」

    「そこでカーペットを作り直すことにしました。カーペットを再発注して、さらに撮影後にデジタルで色を調節しているんです。カラーリストに、六角形の1つ1つを見てもらい、『もう少し赤くした方がいいわね』みたいな感じで、慎重に調節してもらいました」とプロデューサー。

    5. 撮影後、この六角形のカーペットは、ワーナー・ブラザースの会議室の床に使われることとなった。

    Warner Bros.

    フラナガンによれば、ワーナー・ブラザースのトビー・エメリッヒ会長から、「ドクター・スリープの撮影が終了したら、ワーナー・ブラザーススタジオのエグゼクティブスイートの大きな会議室の床に、このカーペットを使いたい」というリクエストがあったそう。

    6. ダンがローズとの戦闘で使った斧は、今も監督の家に置いてある。

    Warner Bros.

    「私の家に、ユアンがローズとの戦いで使ったおもちゃの斧があるんです。まったく尖っていはいないので、私の子供もこの斧で遊んだりしました。どことなくかわいい斧なんですが、クールなのは間違いないですよ」

    7. 映画のセットを正確に再現できるように、オリジナルのオーバールック・ホテルの設計図が製作スタッフに渡されていた。

    Sunset Boulevard / Getty Images

    「キューブリックの計画を見た時、本当に感動しました。最初のキューブリックの計画ではすでに217号室と決まっており、この部屋にはっきりと印がつけてあったんです」と監督。

    8. 映画製作スタッフは、iPadを持ってセットの周囲を歩き回り、セットをオリジナルの『シャイニング』と比較した。

    Warner Bros.

    「iPadを持って、セットの周りを歩き回ったんです。『よし、ここに肖像画があるぞ、だからまだ見えないけど、ラフの構図がここにあるはずだ、探してみよう』みたいに。私たちは、 シャイニングの遺産を尊重したかったんです」とプロデューサー。

    9. またスタッフは、『レディ・プレイヤー1』で同じようにオーバールック・ホテルを再現した、スティーブン・スピルバーグについてこのように話している。

    Warner Bros.

    「スピルバーグは、デジタル技術を使っていたため、私たちよりもずっと自由な表現ができています。しかし私たちは、この映画では実際のセットを使うことが重要だと考えたのです」

    「スピルバーグは、インタラクトする俳優の小さな部分だけを撮影し、その後に大きなデジタルのセットを撮影する手法を使っていました。私たちのセットの多くは、アトランタで作られています」とプロデューサー。

    10. ジョン・ダルトン博士のオフィスは、『シャイニング』のホテル支配人、ウルマンのオフィスを再現している。

    Warner Bros.

    「ただの遊び心から始まったことにすぎないのですが、私たちは、ウルマンのオフィスを可能な限り忠実に再現しようとしました。特別理由もなかったのですが」

    「でも私にとっては『仕事の面接はやっぱりこれ!』という感じでした」と監督。

    11. 『ドクター・スリープ』のエレベーターのシーンはオリジナルのシーンとは少しアングルが違っている。

    Warner Bros.

    オリジナルはダニーの視点なので、少しカメラの位置が低い。

    12. そして血が溢れるシーンだが、これは実物でオリジナルを再現するのがほぼ不可能なため、デジタルで作られた。

    Warner Bros.

    「キューブリックは、ミニチュアを使ってこの血のシーンを作っていました。血の動き方が非常に特殊であるため、私たちは何テイク撮っても、一度も同じような動きを再現できなかったのです。そのため、この血はデジタルで作ることになりました」とプロデューサー。

    13. 『ドクター・スリープ』にはあちこちに 『ダーク・タワー』のオマージュが登場するが、特にセリフに関するもはソニーへの許可取りが必要だった。

    Warner Bros.

    「(原作者の)スティーブン・キングは 『ダーク・タワー』の配給権を持っているMRCとソニーの許可を得ているので、MRCとソニーに直接頼むのではなく、キングに頼むことにしました」

    「もしスティーブン・キングが頼めば、誰だって首を縦に振るでしょう?だからまずはキングを説得することにしたんです」とプロデューサー。

    (ちなみに、この「Tet」というのは 「ダーク・タワー」のことである)

    14. 『シャイニング』ではさまざまな色のタイプライターが使われているが、 『ドクター・スリープ』では、淡いベージュのタイプライターが選ばれた。

    Warner Bros.

    「シャイニングを見た人の印象に一番残っているのが、この色だと考えたからです」

    15. スティーブン・キングの大ファンである監督は、『ドクター・スリープ』の制作前から、『シャイニング』のオーバールック・ホテルの外観として使われたティンバーライン・ロッジと、モデルになったスタンレー・ホテルを何回も訪れている。

    16. スティーブン・キングは、 『ドクター・スリープ』の結末を、キューブリックの 『シャイニング』が迎える予定だった結末(原作と同じ結末)にするというアイデアが気に入っていたらしい。

    Warner Bros.

    監督によると、「キングは『シャイニン』でキューブリックが原作と変えた点、特に結末が、あまり気に入っていなかったようです」

    17. スティーブン・キングは、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』で自分がカメオ出演したシーンがほとんど削除されてしまったため、 『ドクター・スリープ』 ではカメオ出演しなかった。

    18. しかし、若干6歳で『シャイニング』のダニーを演じたダニー・ロイドは、ドクター・スリープにカメオ出演している。

    19. アブラ役をめぐって、10代の少女900人がオーディションを受けた。その中の1人が、カイリー・カランだ。

    Warner Bros.

    「すぐに候補者を900人から25~30人に減らし、その後に個別に連絡をして、最終的には6人まで絞り込んで、ユアンと一緒に台本を読んでもらったんです」

    「その6人の中にカイリーがいたのですが、アブラ役に一番適役なのが、明らかにカイリーだったんです。ユアンも、『この子でいいんじゃない?』みたいな感じでした」とプロデューサー。

    20. 製作スタッフは、最初は主役をユアン・マクレガーにするとは考えていなかった。

    Warner Bros.

    「私たちはダニー役を選ぶため数人の俳優に会ったのですが、ユアン・マクレガーは、会ったその瞬間からダニーを演じることに対して非常に情熱的だったのです」

    「一緒のボートに乗って、がむしゃらに頑張って、私たちと同じ価値観を持つ人物を探していたのです。そして、ユアンが適任だったのです」とプロデューサー。

    21. そしてユアン・マクレガーは、『シャイニング』の原作を読む前に、『ドクター・スリープ』の台本を読むこととなった。

    Warner Bros.

    「ユアンはキングのファンなのですが、ドクター・スリープの台本を読んだ後で、キングの原作のシャイニングを読んだようです」

    22. カール・ランブリーは、ディック・ハロランを演じるためにスキンヘッドになった。

    Warner Bros., Steve Jennings / WireImage

    「カール・ランブリーに、役のためにスキンヘッドになってくれないかと頼んだら、『いいよ』と即答でした」

    23. ウェンディ・トランスを演じたアレックス・エッソーは、オリジナルの『シャイニング』を何度も見て、シェリー・デュヴァルの動きを研究していた。

    24. カイリー・カランは、ユアン・マクレガーの演技を理解するため、ユアン・マクレガーをずっと観察していた。

    Warner Bros.

    「ユアンのことをずっと見て、観察していました。ユアンの動きを注視して、鏡のように真似ていました」とカラン。

    25. 『ドクター・スリープ』を撮影する前に、カランは『シャイニング』を4回見た。

    Warner Bros.

    「最初にシャイニングを見たのは、オーディションの連絡を待っている時です。2回目に見たのは撮影前の特別上映会で、そして3回目は友達と一緒に見て、4回目は映画館で見ました。5回目は...これからみようと思います」

    26. そして最後、ドクター・スリープの製作スタッフが一番時間をかけて議論したのが、全く新しい俳優を起用するか、それとも『シャイニング』のオリジナルの俳優を、CGIで若返らせて使うかという点だった。

    Warner Bros.

    「この点は、一番時間をかけて話し合いました。なぜなら、まったく新しい俳優を使うにしても、オリジナルと同じ俳優を使ってCGIで若返らせるにしても、見る人によって意見は様々になるからです」とプロデューサー。

    『ドクター・スリープ』は日本でも上映中!ホラーファンは映画館に急ごう🏃‍♀️

    この記事は英語から翻訳・編集しました。

    BuzzFeed Daily

    Keep up with the latest daily buzz with the BuzzFeed Daily newsletter!

    Newsletter signup form