ウィル・スミス、ビンタしたクリス・ロックに謝罪「受け入れられない、弁解もできない行為だった」

    「クリスに対して公に謝罪したい。私は言い過ぎたし、間違っていた。自分の行動が恥ずかしい。私の行動は、私がなりたい男性像を示すものではなかった」

    3月28日(日本時間)に開催された第94回アカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミスがコメディアンで俳優のクリス・ロックの顔を平手打ちしたことについて、ウィルはインスタグラムで、「受け入れられない、弁解もできない行為だった」と、新たな声明を発表した。

    クリスは、ドキュメンタリー部門の受賞作品を発表する前に、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット=スミスの髪型に関する「ジョーク」を言った。

    これを聞いたウィルはステージに上がり、クリスを平手打ちした。

    ジェイダは脱毛症に悩んでおり、数カ月前に丸刈りにしていた。

    ウィルはその後、主演男優賞受賞後のスピーチで、アカデミー賞の関係者と候補者らに謝罪したが、クリスには謝罪していなかった。

    授賞式の翌日、ウィルはインスタグラムで声明を発表し、反省の意を明示するとともに、妻のために立ち上がりたかったと改めて説明している。

    「どんな形であっても、暴力は有害で、破壊的だ。昨夜のアカデミー賞での私の行動は受け入れられない、弁解もできないものだった」と述べた。

    「私を対象にしたジョーク(に耐えること)は仕事の一部だが、ジェイダの病状に関するジョークは私には耐え難く、感情的に反応してしまった」

    ウィルは続けてクリスの名前を出した。

    「クリスに対して公に謝罪したい。私は言い過ぎたし、間違っていた。自分の行動が恥ずかしい。私の行動は、私がなりたい男性像を示すものではなかった」と述べています。

    「愛と優しさの世界に暴力の場所はない」

    ウィルは続けて、アカデミー関係者や参加者、授賞式の視聴者、主演男優賞を受賞した映画『ドリームプラン』の関係者に謝罪した。

    ウィルは声明の中で、テニス世界女王のウィリアムズ姉妹と家族にとって重要な瞬間である、映画『ドリームプラン』でセリーナとヴィーナス・ウィリアムズの父親を演じ、主演男優賞を受賞した際に、自分の行動によって混乱が生じたことについても謝罪している。

    「私の行動が、私たち全員にとって、他にはない華やかな時間を汚してしまったことを、深く反省している」

    「私はまだまだ未熟だ」

    アカデミー賞を主催する「映画芸術科学アカデミー」は授賞式の翌日、この事件とウィルの行動がアカデミーの行動基準に反していないかについて、正式な審査を開始したと発表した。

    クリスは現在、警察への届け出を拒否しており、この件はいかなる犯罪捜査の一環でもないとロサンゼルス市警は述べている。

    The Academy does not condone violence of any form. Tonight we are delighted to celebrate our 94th Academy Awards winners, who deserve this moment of recognition from their peers and movie lovers around the world.

    Twitter: @TheAcademy

    また、米アカデミーはツイッターで、「アカデミーはいかなる形態の暴力も容認しない」と声明を発表した。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:アシュウェル英玲奈