アメリカ、新型コロナ死者が20万人超え。世界最多

    22日、アメリカの新型コロナによる死者数が20万人を超えた。実際の死者数よりも大いに下回っている数字だ、という声も専門家から上がっている。

    米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると22日、アメリカの新型コロナによる死者数が20万人を超えた。

    同国では3月頃から、一部の州で都市封鎖など感染拡大防止のための対策をとってきた。

    今回の統計は実際の死者数よりも大いに下回っている数字だ、と公衆衛生の専門家は言う。

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    8月4日、テキサス州オースティンで撮影。救急隊員が、新型コロナの症状を持つ男性を病院に搬送している様子。

    これまでに、約600万人以上の人々が新型コロナに感染していると言われているアメリカ。しかし、実際にはそれ以上の感染者がいるとみられている。

    ニューヨーク・タイムズ紙のコロナウイルス・トラッカーによると、日にちごとの最新感染状況はここ数週間で着実に減少している。

    過去7日間では、1日あたり平均4万人が新たに新型コロナに感染し、850人が死亡している。

    米疾病対策センター(CDC) の調査によると、9 月の第 2 週で新規感染者が最も多かったのが、カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州だということが判明した。

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    9月10日、ドナルド・トランプ米大統領は国が「折り返し地点にいる」と発言した。

    しかし翌日、医師であり免疫学者でもあるアンソニー・ファウチ氏は「1日、平均4万人近くの新規感染者と1000人の死亡者を出している」とCNNの取材に対し語った。

    ファウチ氏は続けて「我々はまだ(大流行の)真っ只中にいる」と述べ、トランプ大統領の発言に異論を唱えた。

    ABCニュースが主催するタウンホール会議でトランプ氏大統領は、またも国が「折り返し地点」にいるとの主張を繰り返し、ウイルスが「ワクチン無しでも集団免疫のおかげで消える」と楽観的な姿勢を貫いた。

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    当初から、トランプ大統領はウイルスの深刻さを軽視していた。彼は繰り返し、ウイルスについての懸念を否定し、「すぐに解決する問題だ」と述べた。

    「米国人のリスクは極めて低い」「ウイルスはすぐに消える」などの発言で、コントロール下にあることを強く主張していたのだ。

    4月の時点で、トランプ大統領は「約6万人が新型コロナで死ぬとみている」と発言している。

    しかし、実際には9月の時点の死者数は彼の予想を3倍以上も上回る。その上、流行の終わりは未だ見えない。

    アメリカで、新型コロナの死者数が10万人を記録したのは今年5月。ニューヨーク市とその周辺地域を中心に爆発的な感染者数がみられた。

    それに続くようにして、東海岸でみられた恐怖の光景が全国で見られるようになった。

    フロリダ州やテキサス州では、死亡者が増加。新規感染者数の記録を日々更新し続けた。

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    しかしこのような状況下においても、いくつかの州の知事は、公衆衛生当局が実施を促した感染症対策に抵抗し続けている。

    フロリダ州のロン・デサンティス知事と、ジョージア州のブライアン・ケンプ知事は、州全体のマスク着用義務化を拒否した。

    ケンプ氏は、同州アトランタ市の市長が住民に「マスク着用を義務化した」として訴えを起こした。後に訴訟は取り下げられた。

    感染症対策を怠った結果、国民はその影響と戦うことを余儀無くされ、何百万人もの人々が失業状態に陥り、政府からの援助もほとんど受けられていない。

    また多くの人々が、新型コロナの後遺症とも闘っている。医師たちがまだ把握できていない症状もあるのだ。

    新型コロナによる死亡者数は、アメリカが最も被害が大きい。次いでブラジルインド、メキシコと続く。

    アメリカは、世界の人口の4.3%しかいないにもかかわらず、新型コロナによる世界の死者数の5分の1を占めている。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン