末期がんを宣告された女性が、ひとりでウェデイング写真を撮った理由

    「たったひとりでも達成できることはたくさんある。自分を満たしてくれる誰かを待つ必要はないのです」

    台湾、新北市出身のキュー・メイ・チェン(27)さん。4年前、ステージ2の乳がんの治療を受けた後に、ガンはなくなったと宣告されました。

    しかしその2年後、チェンさんは再びガンになり、ステージ4まで悪化していました。

    そこで昨年、自分自身への誕生日プレゼントとして、チェンさんは子どものころの夢を実現させることにしました。——ひとりでウエディング写真を撮影することにしたのです。

    「幼いころ、ドレスアップをすることが大好きでした。結婚するときはいつかウェディング写真を撮りたいと、いつも願っていました」と、チェンさんはBuzzFeed Newsに話しました。

    「だからその日が来るのを待っていたのですが、また病気になってしまいました。そのとき、これは自分でやらなくてはいけないことだと、ようやく決心しました」

    自分はあまり自主性のある人間ではないとチェンさんは言いますが、写真撮影によって彼女は本当に強くなりました。

    「たったひとりでも人生の中で達成できることはたくさんあると気づいたのです。自分を満たしてくれる誰かを待つ必要はないのです」

    生きていればなんでもできるのだと、つらい時間を過ごしている人たちに伝えたいから、人前に出て自分の話を伝えることにしたのだとチェンさんは話しました。

    「今私は、それまでできないと思い込んでいた多くのことを成し遂げました」とチェンさんは話します。「誰かに頼らずに行きたい場所へ行けるように」昨年は運転免許を取得しました。

    今年中に「ハネムーン」として母親とバリに旅行に行きたいと思っています。

    「ステージ4のガンが自分を待っているなんて、思いもしませんでした。しかし私は今、私たち誰もがもつ限られた時間を思い切り楽しんでいます」

    「神がわざと過酷な状況に追い込んでいるのではないかと感じることもときどきありますが、おそらく神は私たちがもっと何かを達成できるように後押ししているのだと思います」と、チェンさんは話しました。

    この記事は英語から編集・翻訳しました。