フォーエバー21 ナチス想起のTシャツ販売→物議→謝罪

    「ファシズムはファッションじゃない」

    ロサンゼルス発の人気ファッションブランド「フォーエバー21」

    英単語や数字などをデザインしたグラフィックTシャツを発売。物議をかもした。

    問題とされたのは「88」という数字。白人至上主義者や極右ネオナチが「ハイル・ヒトラー」の隠語として使っている。

    「88」はアメリカの極右がネットで好んで使う。ユーザーネームやメールアドレスに入れることもある。

    稲妻模様は、ナチス親衛隊(Schutzstaffel=SS)のマークに酷似している。

    ADLによると、SS稲妻(SS Bolts)と呼ばれ、戦後は白人至上主義者やネオナチが使ってきた。古い文字体系ルーンの中で、太陽(Sun)を意味する文字に由来する。

    「ファシズムはファッションじゃない」。カリフォルニア州モデストのショッピングモールで3月12日、Tシャツを見つけたエイミー・アルトンさんは地元テレビFOX40に話す。「これは完全にナチスのプロパガンダです」

    アルトンさんは、店員にTシャツの束を渡して、背景にある歴史を教えた。この店員は歴史を知らなかったようだったが、Tシャツをカウンター奥に置いたという。このテレビ局がこのモールへ取材にいくと、Tシャツはもうなかった。だが同じ柄の男性用パーカーは売られていたという。

    「この国にはいま、怒りが渦巻いています。こういうことが暴力につながる可能性があるのです」。アルトンさんと一緒に買い物をしていたステラ・ロペスさんはテレビ局に話す。

    フォーエバー21広報は、BuzzFeedの取材に答え、謝罪の声明を出した。

    「フォーエバー21は、ご意見と商品への懸念をとても真剣に捉えています。問題となっているTシャツについて、お客様からのご意見を受け、すぐに行動をとり、ウェブサイトから商品を削除しました。この商品によって不快な思いをされた方に心よりお詫び申し上げます」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。