10万本のナイフで作られた巨大な天使像が伝えるメッセージとは

    このモニュメントはナイフを使った犯罪で命を落とした人たちのためにある。

    アーティストのアルフィー・ブラッドレーは、イギリス全土の警察に引き渡されたり回収された10万本のナイフから作った、8メートルの高さの像を公開した。ブラッドレーは、イギリス南西部にある英国鉄製品センターで作品を制作した。

    ナイフは、2015年と2016年、Save a Life, Surrender Your Knife (命を守れ、ナイフは明け渡せ)と呼ばれる運動の一環で回収された。ナイフを使った犯罪の悲劇への関心を高めるために行われた運動だ。

    天使を作る前、ブラッドレーは4メートルの高さのゴリラを4万本のティースプーンを使って制作している。ブラッドレーがナイフを使った暴力に反対するメッセージを広めるため、より大きなものを作ろうと決めたのは、彼の友人が刺されたのがきっかけだった。

    ブラッドレーはBuzzFeed Newsに対し、こう語っている。「多くの命がナイフによって奪われてきたので、天使はいいアイデアだと思いました。きっとより多くの人の心をとらえ、胸に響くだろうと考えました」

    「ナイフの天使」の制作に、ブラッドレーは18ヶ月を費やした。像の重量は7トンから10トンにもなった。顔はブラッドレーの父親、祖父、そして祖母を混ぜ合わせたものだ。まずトラファルガー広場に設置し、英国を巡回させた後、マンチェスターの中心部に常設展示できる場所を見つけたいと考えている。

    「この作品をみれば、誰でも心動かされ、100%支援してくれるでしょう」と、ブラッドレーは話す。「この作品はナイフによる犯罪の影響を受けた、家族たちの運命を表現しているのです」

    サセックス警察のブルース・マシューズ警部はこう語った。「ナイフは死に至る武器です。一つでも携帯していれば違法ですし、携帯している人を我々が捕まえれば、逮捕され、起訴されます」

    サセックス警察・犯罪コミッショナーのケイティ・ボーンはこう付け加える。 「この像は、ナイフ犯罪の犠牲者全員にとって、非常に胸が痛む思いを忘れないようにさせてくれます。ナイフを持ち歩いたことからもたらされる極めて深刻な結末に、我々が関心を高め続けていくことは不可欠です」


    この記事は英語から翻訳されました。