【写真】メンタルヘルス不調はこんな感じ……うつを経験した心理学者が表現
注意:この記事には、悲惨に感じられるかもしれない画像が含まれています。
ブラジルの心理学者、ダグラス・アモリムは「憂鬱な親密さ」というタイトルのフォトエッセイを発表した。アモリムは写真を通じ、メンタルヘルスや自殺の問題への関心を高めようとしている。

Leomax Lester
それぞれの写真は、苦しい時の感情の有り様を表現している。この写真が表しているのは感情的な鈍化だ。ベッドから起き上がったり、歯を磨くなど、ちょっとしたことができないと感じてしまう状態だ。
アモリムによると、患者たちは友人や家族に自分たちの感覚を理解してもらえず、苦しんでいるという。「苦しんでいる人々に自分の状態を分かってもらえるのだと、と感じてもらって、助けを求めてほしいのです」とアモリムはBuzzFeed Brazilに語った。

Leomax Lester
この写真は、「物」になった感覚と、自己の存在意義の喪失を示している。
アモリムは、「苦しんだことのない人たちに向けて、患者の苦悩を視覚的に描きたかった」と話す。

Leomax Lester
この写真は不安障害を描いている。
アモリム自身も、うつ病に苦しんでいた経験があり、自ら写真のモデルを務めている。

Leomax Lester
この写真はパニック障害の、死に至る危機に直面する身体的な感覚を表現している。
「治療法の存在が知られておらず、心が弱いだけだとみられることがある」とアモリム。「患者数は増え続けているが、公衆衛生の問題として扱われていない」

Leomax Lester
社会恐怖と病的な内気さを示している写真。
シリーズは、アメリカの写真家、ブルック・シャデンの作品に着想を得て、写真家のレスター・レオマックスと共に制作された。

Leomax Lester
双極性障害。
アモリムは「メンタルヘルスの重要性を芸術的に表現したかった」という。

Leomax Lester
この写真は、肉体的に弱くなった人を描いている。
「私は7年間臨床心理士として働き、演劇活動もしていました」

Leomax Lester
アモリムが「別の人になる」と定義する『非個人化』をあらわした写真。何もかもが克服できない状態を示している。
「心理学者には普段から頼っていい。そのことを多くの人に知って欲しいのです」とアモリムは語ります。「心理学はあらゆることに役に立ちます。嫉妬深い人、不安定な人、厳しい人、ぐずぐずしてしまう人のためにもなります」

Leomax Lester
この写真は、どこに行っても、病状によって常に迫害されているという感情を表したものです。「コウモリは精神病を象徴しています」