ブラジルの心理学者、ダグラス・アモリムは「憂鬱な親密さ」というタイトルのフォトエッセイを発表した。アモリムは写真を通じ、メンタルヘルスや自殺の問題への関心を高めようとしている。

アモリムによると、患者たちは友人や家族に自分たちの感覚を理解してもらえず、苦しんでいるという。「苦しんでいる人々に自分の状態を分かってもらえるのだと、と感じてもらって、助けを求めてほしいのです」とアモリムはBuzzFeed Brazilに語った。

アモリムは、「苦しんだことのない人たちに向けて、患者の苦悩を視覚的に描きたかった」と話す。

アモリム自身も、うつ病に苦しんでいた経験があり、自ら写真のモデルを務めている。

「治療法の存在が知られておらず、心が弱いだけだとみられることがある」とアモリム。「患者数は増え続けているが、公衆衛生の問題として扱われていない」

シリーズは、アメリカの写真家、ブルック・シャデンの作品に着想を得て、写真家のレスター・レオマックスと共に制作された。

アモリムは「メンタルヘルスの重要性を芸術的に表現したかった」という。

「私は7年間臨床心理士として働き、演劇活動もしていました」

「心理学者には普段から頼っていい。そのことを多くの人に知って欲しいのです」とアモリムは語ります。「心理学はあらゆることに役に立ちます。嫉妬深い人、不安定な人、厳しい人、ぐずぐずしてしまう人のためにもなります」
