「人前に出るかどうか、本人が選択すべき」子どものプライバシーを守るセレブカップル

キャメロン・ディアスやライアン・ゴズリングなど、子どものメディアへの露出やSNSへの掲載をしないと決めたセレブたちが、その理由を明かしてます。

誰でも簡単に、写真や動画を投稿できるソーシャルメディア。便利で楽しい一面もありますが、不特定多数に個人情報を知られてしまうなど、危険も潜んでいます。

今回は、さまざまな理由で「SNSに子どもの写真は投稿しない」と決めたセレブカップル、9組をご紹介します！

1. 俳優のキャメロン・ディアスとミュージシャンのベンジー・マッデン

Donato Sardella

2人は出産の報告をしたときから一貫して、子どものプライバシーを守ると言い続けてきました。

Instagramで次のようにつづっています。

「子どもが生まれて、本当に嬉しい。でも、同時に、子どものプライバシーを守らなくては、と強く感じている」

「これ以上、写真を投稿したり、子どもについていろいろシェアすることはしません。すごくすごくかわいいんだけどね！」 

2. 俳優のエヴァ・メンデスとライアン・ゴズリング

Robert Kamau / GC Images

カップルとしてのメディア露出も少ないメンデスとゴズリング。子どもたちの生活についても、多くを公表していません。

写真の投稿や情報公開を控えているのはもちろんのこと、メンデスは子どもたちを守るため、家での言動にも深く注意を払っているといいます。

雑誌「Women's Health」のインタビューで、次のように答えました。

「私が衣装についてあれこれ考えているような姿を子ども達には見せないようにしています。私が仕事に向けて準備している様子や、仕事をしている姿を、子どもたちは見たことがありません。見せないことで『普通』であろうとしているのです」

「私は母親なだけ。母親なだけで超幸せ」

3. 俳優のソフィー・ターナーとミュージシャンのジョー・ジョナス

Daniele Venturelli / Getty Images

2人は長女が生まれてからずっと、子どもが大衆の目に触れないように気遣ってきました。

長女が一瞬だけ映る動画をターナーがInstagramに投稿した際には、後にストーリーで「万が一、子どもの投稿をすることがあったら、それは絶対にミスだと思って」と説明したほど。

ターナーは、投稿が「ただの間違い」だったとして、ファンに動画を消去するようにお願いしました。

「私たちは、子どものプライバシーの権利を常に考えてきた。この動画が拡散するのは、私の信念に反する」

「私たちの子どもは、世間の目を気にする必要のないところで学び、成長する権利を持っている」

4. 俳優のプリヤンカー・チョープラーと歌手のニック・ジョナス

Unique Nicole / Getty Images

チョープラーとジョナスは、長女マルタちゃんが生まれてから1年経ってようやく、子どもの雰囲気がわかる写真をSNSに投稿。

ファッション誌「Vogue」の取材でチョープラーはこのように答えています。

「娘と歩んでいる今、私はすごく気を遣っています。だって、もう私だけの人生じゃなく、娘の人生でもあるから」

同表紙には、チョープラーと一緒にマルタちゃんも登場しましたが、顔は写らないように配慮されていました。

5. 俳優のミラ・クニスとアシュトン・カッチャー

Alberto E. Rodriguez / Getty Images for Disney

カッチャーは、ポッドキャスト番組「Thrive Global」で、子どもの写真を公開しない理由を説明しました。

「私たちは、子どもの写真を一切公にしません。なぜなら、人前に出るかどうかは、本人が選択すべきだと思っているからです。私たち夫婦は人前に出ることを選びました。でも子どもはまだその選択をしていません」

「人前に出るかどうか、子どもたちに選択の権利があるべきです。子どもの頃の写真が公開されていると、脅迫だのなんだの、起こりえるでしょう？子どもたちの人生であって、私たちのものではないのですから」

6. 俳優のクリスティン・ベルとダックス・シェパード

Michael Loccisano / Getty Images for CMT

2人は、私生活を積極的に公開していますが、子どもの写真は一切載せないというスタンスを貫いています。

ベルはウェブサイト「Romper」のインタビューで、その理由をこう語っています。

「私は人前に立つというキャリアを選びました。名前を使われたり、写真を撮られたりする道を選びました」

「でも、子どもたちはまだわかりません。人前に出たいかどうか。その選択を、子どもに代わって私がすることはできないのです」

加えて2人は、7歳と9歳になる子どもたちに未だ携帯電話などのデバイスを与えていないことも明かしています。

シェパードはポッドキャスト番組「The Endless Honeymoon」で、子どもたちの通信機器使用に関するルールについて話しています。

「子どもたちはスマホにまつわる問題を抱えたことはありません。なぜなら、まだ持っていないから。iPodやゲームは問題ないから持たせています」

7. 俳優のミンディ・カリング

Cindy Ord / Getty Images

米週刊誌「People」のインタビューで、カリングは次のように話します。

「子どもの写真や動画を公開する人たちに対して、思うことはありません。でも私自身は、子どもの写真や動画を公開することに関して、きちんとした同意を子どもからはまだ得られないと思っています」

「もう少し子どもが成長するのを待って、SNSに掲載してほしいかどうか、子どもが判断してくれるのを待とうと思います」

「SNSに掲載しないほうが安全という場合があるのです。子どもが空港かどこかにいて、知らない誰かから名前を呼ばれ、友だちみたいな距離感で近づいてくるようなことになってほしくないんです。子どもも困惑するだろうし」

「だから、SNSにはあげません。でも、SNSは私の生活の重要な部分を占めているから、顔を出さないというのはなかなか難しい。私も1人の親として、子どもがやっていることに誇りを持っています。すごくかわいいし、みんなに見てほしいという気持ちもあるのだけれど」

8. モデルのジジ・ハディッドと歌手のゼイン・マリク

Gotham / GC Images

2人は別れていますが、未だに子どもの写真は一切投稿しないなど、子どものプライバシーは協力して守り続けています。

ハディッドは2021年、ファッション誌「Vogue」のインタビューで、次のように話しています。

「著名人の友だちもいるけれど、彼らのやり方も同じ。子どものプライバシーを守り続けた結果、子どもは芸能界とは違う場所で花開いている」

ハディッドはInstagramでも、子どもの顔を公にさらしたくないという親の気持ちをメディアに向けて訴えました。

「子どもが相応の歳になったときに、自分をどう発信するか、自分で選んでほしい。そして、そのときがくるまでは、できるだけほかの子どもと同じように過ごし、望んでもいないのに自分の画像が出回るという心配をせずにいてほしい」

9. 俳優のケリー・ワシントンと元フットボール選手のンナムディ・アサマア

Arturo Holmes / Getty Images for The Met Museum/Vogue

カップルには2人の子どもがおり、ワシントンは前夫との間にもう1人の子どもがいます。3人とも、ネットに写真は公開されていません。

ワシントンは次女のイサベルのプライバシーについて、このように語っています。

「イサベル自身で決断をしてほしいんです。俳優と元フットボール選手の間に生まれた子どもとして、彼女は乗り越えなければならないことが山ほどあります」

「芸能界が合っているかもしれないと思ったときに、この世界に入ってくればいいのであって、私が無理に決めることではありません。彼女が自分のスマホを持ったときに、今のSNSがどうなっているかなんてまだわからないし」

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：筒井華子