異性愛者がゲイ役を演じても「問題ない」。ゲイ役で有名な90年代人気俳優が語る

    『プラダを着た悪魔』など、数々の作品でゲイ役を演じてきた俳優のスタンリー・トゥッチが、異性愛者の俳優がゲイの役を演じることについて言及しました。

    『プラダを着た悪魔』のナイジェル役を始め、数々の作品でゲイ役を演じてきた俳優のスタンリー・トゥッチ。

    先日、BBC Radio 4のラジオ番組「Desert Island Discs」に出演し、ヘテロセクシュアルの俳優がゲイのキャラクターを演じることについて言及しました。

    スタンリーは俳優のエミリー・ブラントの姉、フェリシティ・ブラントと、2012年に結婚。異性愛者の男性と自認しています。

    LGBTQコミュニティーから、自身が演じた役をほめられたこともあると明かし、ヘテロセクシュアルの俳優がゲイの役を演じることに対して「問題ないと思う」と話しました。

    「『プラダを着た悪魔』や『スーパーノヴァ』で私のことを観てくれたゲイ男性が、こう声をかけてくれることがあるんです」

    「『とても良かった』『ゲイの男性をきちんと演じてくれた』って。そう言われると、とてもうれしいです」

    しかし、作品によっては、LGBTQコミュニティに対するステレオタイプを助長するような演技をする俳優もいると指摘。「(ゲイの役が)正しく描かれていない」こともあるといいます。

    「俳優は、演じることが仕事。私たちはさまざまな役を演じ、それが俳優という仕事なんです」

    一方で、1993年公開の映画『フィラデルフィア』でゲイ役を演じた俳優のトム・ハンクスは、スタンリーとは異なる見解を示しています。

    過去のインタビューで、トムは「もし今この映画のオファーが来たら、断る」と明かしました。理由について、次のように語ります。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:久保舞菜美