1830年、キリスト教の新宗派としてアメリカで誕生したモルモン教。

なかでも特徴的なのが、性的指向についての規則です。

モルモン教系の米ブリガムヤング大学でも、戒めに基づいて、「同性愛とみなされる行動」は禁止されていました。

そんな中、ブリガムヤング大学の大学院に通っていたバイセクシュアルの女性が、卒業の日を迎えました。
女性は、卒業式で勇気ある行動を起こし、SNS上で話題になりました。
女性の名前はジリアンさん。28歳の大学院生です。

「ブリガムヤング大学では、同性愛は規則に反するとして認められていなかった」
「大学は、学位をはく奪し、退学させると脅してくる」

「私は隠さない。全校生徒の前で見られていい」

卒業式の当日、ジリアンさんは舞台上で学位記を受け取り、多くの人が見えるようにレインボーフラッグのガウンを広げました。

BuzzFeedは、ジリアンさんに話を聞きました。
大学院の在籍も半分を過ぎたころ、ジリアンさんはバイセクシュアルであると親しい友人や家族に明かしたといいます。
「だから、私が悩み苦しんだように、同じように大学生活で悩んでいる他の学生に向けて、何か訴えたいと思いました」

ジリアンさんは、レインボーフラッグの縫いつけたガウンでステージに立ったときを思い出し、「とても緊張した」と話します。
その後、ジリアンさんは、ある学生から声をかけられたといいます。
大学からの処分を懸念する声もありましたが、ジリアンさんは、無事に卒業。
学位記は、ジリアンさんの寝室にバッチリ飾ってありました!
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙島海人