英ロンドンの国会議事堂そばで3月22日、男が車で歩行者をはねた後、車外に出て警官を刃物で襲う事件があった。警察によると、これまでに4人が死亡、約40人が負傷した。警察は容疑者1人を射殺、テロ事件として調べている。
事件発生後、デマや誤報が拡散した。
1. 複数のロシアメディアは、刃物を持った男の画像を容疑者だと報じた。
「緑色の柄のナイフを持ったロンドンのテロリスト」という見出し
だが、この画像は事件とは関係ない。2013年にバッキンガム宮殿近くで刃物を振り回し、逮捕された男だ。
2. 事件の写真(左)と、ロンドンのカーン市長が、テロ攻撃は大都市に「つき物」と述べたという英紙報道(右)を並べたツイート。「カーン市長はこういったことは普通だから、心配することはないって」。だが、市長の発言は昨年9月のもので、文脈から切り離されて引用されている。
だが、この英インディペンデント記事を、トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏が今回の事件直後にツイートし、あきれた。「冗談だろう?!:ロンドンのカーン市長はテロ攻撃が大都市につき物だという」
3. 英ニュース「Channel 4」はある男の名前を容疑者として報道した。だがBuzzFeed Newsの取材で、この男は服役中であることが分かった。「Channel 4」はこの報道を撤回した。
4. 😆が画面いっぱいに流れるFacebookライブのスクショ。事件に対して「イスラム世界は笑っている」とフランス語でツイートされた。
スクリーンショットの真偽は不明だ。ただ、このFacebookライブをした英語版アルジャジーラに集まった😆は86個だった。一方、😢1000、😲497、😠260だった。
5. 家族が事件に巻き込まれたかもしれなから探してくれという偽ツイート。写真が使われたメキシコのジャーナリスト、タマラ・デ・アンダ氏は22日、ニューヨークタイムズのライブ動画に登場している。
6. そしてアメリカのデマの定番。サム・ハイド氏を容疑者だとするツイートも広まった。ハイド氏は芸人。
この記事は英語から編集・翻訳しました。