1月21日、トランプ大統領に抗議し、ワシントンD.C.であった女性行進。そこで、「Quiet(黙っている)」という歌のアカペラバージョンの歌を披露した女性グループがいた。今、その様子を録画した見物人が投稿した動画がネット上で急速に広まっている。
ロサンゼルス在住の歌手、MILCKさんは、鬱や拒食症だけではなく身体的虐待や性的虐待からの癒やしを求める手段として、この曲を書いた。「プッシー(女性器)をつかんだ」などといった女性に対する暴言にもかかわらず、ドナルド・トランプ氏が大統領に選ばれた時、MILCKさんはこの曲ならリスナーの心に響くだろうと思った。
「そこで考えたんです。もしこの歌を女性たちが集まって一緒に歌ったら、どんなに力強いだろう、って」と、MILCKさんはBuzzFeed Newsに語った。
MILCKさんは、何人かの女性達と連絡をとった。すると、ワシントンD.C.、ロサンゼルス、そしてニューヨークを含む様々な都市に住む人たちから、すぐに返信があった。
彼らはオンラインでスカイプを通じて練習し、女性行進の2日前にようやく初めて顔合わせをした。
「みんな各地に散らばっていたので、全体をコントロールすることは、ほとんどできませんでした。私にできたのは、自作の曲を録音して各自に送ることだけでした」と、MILCKさんは言った。「その日の終わりには、コントロールしようとするのは諦め、ただただみんなを信頼することにしました」
ロサンゼルスを拠点に活動する ディレクター のアルマ・ハレルさんは、人混みから抜け出そうとしていた時に、偶然見かけたこの歌い手たちの集団を動画におさめて 投稿した。すると、インターネット上であっという間に広まった。
「私は動画を撮影し始め、その場に立ちすくんで泣いていました。ただ涙が止まらなかったのです」と、ハレルさんはBuzzFeed Newsに語った。
ハレルさんは、ロサンゼルスに戻る飛行機に搭乗する直前まで、その動画を彼女のフェイスブックに投稿することができなかったという。ハレルさんを乗せた飛行機がロサンゼルスに到着するまでに、その動画は3万回以上再生されていた。
「美しかったです。この歌が表現したものは、多くの人々が何年もの間、この選挙戦期間には特に強く感じ続けていた感情と、ぴったり一致していました」と、ハレルさんは言った。「私たちは逃げもしなければ、黙っているつもりもない。トランプ政権にとって一番大切なことは、このことに気づくことです」
多くの人々がその歌を女性行進運動の賛歌と呼んだ。
「私たちが、夕闇に浮かび上がる歌なのです。もう一度歌いましょう、 #ICantKeepQuietを。 #WomensMarch の賛歌です」と、あるツイッター・ユーザーが投稿した。
「超イケてる!!! 素晴らしい歌だ!& 私も同感! ノー・モア#Icantkeepquiet ! 二度と許さない !」と、別のツイッター・ユーザーも投稿している。
MILCKさんはこの曲の歌詞と録音した歌を他の人々が使えるようにするため、オンラインに 投稿する準備を進めているという。MILCKさんの元には、はるばるオーストラリアやベルギーの聖歌隊からリクエストが舞い込んできている。
また、そのパフォーマンスがこれほどまで注目を集めたことについても、MILKCさんは今だに驚かされているという。
「彼らに私の曲を送ったら、何が起こるだろうと思うと、ワクワクします」と、MILCKさんは語った。「私はただ、人々に歌を通じて癒しを得てもらいたいと思っています」
「心を込めて何かをしたなら、確実に存在感を示すことができる。そう感じています」
この記事は英語から翻訳されました。