玉城デニー氏が、与党推薦候補だった佐喜真淳氏との事実上の一騎打ちを制した今回の沖縄県知事選。
ネット上には選挙の告示以前から、多くの真偽不明の情報が出回った。BuzzFeed Newsが問題点を指摘した、玉城デニー氏を一方的に批判するサイトに掲載された動画が、9月30日の選挙終了後、すべて削除された。
告示前にアップされた、真偽不明の動画を紹介するHP「沖縄県知事選挙2018」
国会議員も動画をツイート
玉城氏はこれに対し、Twitterで「完全なデマ」と否定していた。
選挙が終わるとすべて削除
「沖縄県知事選挙2018」Twitterアカウントも名前を変え、ツイートの多くを削除
弁護士「名誉毀損罪や公職選挙法違反に当たる可能性」
インターネット上の誹謗中傷などに詳しい深澤諭史弁護士は、BuzzFeed Newsのこれまでの取材に対し、選挙に関するこうしたサイトについて「内容が虚偽であれば、刑法の名誉毀損罪や公職選挙法違反に当たる可能性がある」と指摘している。
「ただ、選挙のように社会の正当な関心ごとであり、かつ真実ないし相当な根拠があるのであれば、例外に当たる可能性もある。大切なのは真実である根拠、証拠を表現者自身が証明しないといけない、ということです」
このサイト管理者が名誉毀損罪に問われた場合、記述した内容が真実であることを証明する責任は、管理者本人にあるということだ。
また、公選法では特定候補者に対する「落選運動」(ネガティブキャンペーン)として、虚偽の内容や事実をゆがめて公表することを禁止している(第235条2項)。