新型コロナウイルスのワクチン、いつから効果がでる?接種当日にやってはだめなことは?1回目の接種で副反応が出たら2回目は打てる?
コロナワクチンについての報道も増え「なんとなく分かっているつもり」でも、「色々疑問はある」という人もいるのではないでしょうか。
ワクチンの疑問やポイントについて、イラストを交えわかりやすく説明するフライヤーができました。
高齢者の接種が各地で本格化する中、接種を控えた家族への説明にも便利です。
フライヤーは2枚組で、長野県新型コロナウイルスワクチン接種アドバイザーチームが発行・監修しました。
長野県のウェブサイトから、誰でもダウンロードすることができます。
1枚目では、接種当日や2回目接種までの流れやワクチンの効果について説明。接種後は「入浴OK」「激しい運動は避ける」「過度なアルコール摂取は控える」など、注意点も書かれています。
ワクチンの効果について「1回目を接種して2週間経ってから効果が出始めます。2回目を接種して7日目以降から十分な免疫ができるとされています」とし、接種後も感染予防対策を続けるよう呼びかけました。
2枚目では、ワクチンの副反応や、強いアレルギー反応である「アナフィラキシー」についても説明しています。
また「私は接種できる?」と疑問を持つ人に対し、「授乳中」や「手術後」など14項目に分けた表で、接種可か不可かが紹介されています。
1回目の接種で副反応が出た人も、「アナフィラキシーなど重い症状でなければ、強い腫れ・熱などの副反応があっても、2回目(接種)は可能」です。
「接種前・接種後の疑問解消、情報発信に」
フライヤーの作成に関し、ワクチン接種体制整備室の担当者はBuzzFeed Newsの取材に、こう話しました。
「高齢者へのワクチン接種本格化に関する報道も増え、接種に対する疑問や不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ワクチンの接種について正しく知っていただき、ワクチンを接種する際の判断材料の一つにしていただければと思います」
長野県だけでなく、個人、全国の自治体、ワクチンの接種会場、医療機関などで使用されることを想定しているといいます。
担当者は「接種前・接種後の疑問解消のための情報発信にご活用いただければ」としました。
情報がまとめられたPDFのほかに、SNSで共有しやすいように分割されたものもあり、長野県のコロナ対策情報のTwitterアカウント(@Nagano_Corona)に掲載されています。
イラストも交え「分かりやすい情報をコンパクトに」
フライヤーを発行・監修した長野県の新型コロナウイルスワクチン接種アドバイザーチームの坂本昌彦・医師は、作成の上で気をつけた点について以下のように話しました。
「受け手の目線をできるだけ意識し『難しそう…』とならないように、分かりやすい情報をコンパクトにまとめました」
「また、論文など医学的根拠の裏付けを踏まえ、行政機関ではっきりと言われていないことでも皆さんが知りたい内容だと思う部分については、歯切れよく思い切って入れ込むことを心がけました」
また、デザイナーの江村康子さんは「最前線でご尽力いただいている医療現場で少しでも説明の手間を省き負担を減らしたい」「副反応などのネガティブな情報についてもしっかり伝えたい」と考えたと話しました。
フライヤー1枚目の右上には長野県内でのワクチンに関する相談窓口情報が掲載されていますが、他地域で使う場合は、申請の上で、連絡先などを編集して使用できます。
自治体、医療機関などが希望する場合は長野県ワクチン接種体制整備室(corona-vaccine@pref.nagano.lg.jp)に問合せ、条件など説明の上、使うことができます。
自分の接種日程を書き込める「接種メモ」も
自分の第1回目接種日と第2回目接種日を書き込める「接種メモ」(ファイザー社製ワクチン用)も公開されました。
こちらも、長野県のウェブサイトから自由にダウンロードし、印刷するなどして使うことができます。
「接種当日の持ち物」や「帰宅後していいこと、だめなこと」「主な副反応」など、コロナワクチン接種に関して重要なポイントもまとめられています。