新型コロナウイルスが各国で猛威を振るう中、フィリピンの市場で見かけられた、ある「愛くるしい猫の姿」が話題になっています。
こちら、「ソーシャル・ディスタンス」を取る猫の写真です。
ソーシャル・ディスタンスとは、社会的距離を確保すること。新型コロナ感染対策で、人との間隔をあけるようにという呼びかけで使われている言葉です。
市場に買い物に来る人のコロナ感染対策のために、道に描かれた円に、猫たちも座り、距離を取っている姿が見られました。
写真を撮影したのは、隣の八百屋で店番をしていた、マニラ首都圏ケソン市在住のコリーン・ジョイス・アキノさん。
アキノさんはBuzzFeed Newsの取材に対し「人の真似をするように、円の中に猫たちが座っていて、びっくりしました」と話します。
アキノさんがFacebookに「猫たちもソーシャル・ディスタンスを取っているらしい。ルールに従うのが上手！グッジョブ！」とコメントを添え、5月10日に写真をアップすると、3日で1万5千人にシェアされ、話題になりました。
アキノさんによると、猫たちは市場周辺に住む野良猫。
周りにいた買い物客も、猫たちの行動に、とても驚いていたといいます。
2カ月にわたる「外出禁止」生活
フィリピンの保健省によると、5月12日時点のフィリピンでの新型コロナウイルス感染者数は1万1350人、死者は751人です。
アキノさんが住むマニラ首都圏ケソン市を含む、ルソン地方などでは、3月中旬から「外出禁止」を含む防疫強化措置が取られていて、期限を迎えるたびに延長を重ねてきました。
5月12日にも新たな発表があり、感染者が多いマニラ首都圏やセブ市などでは、コミュニティ隔離措置が月末まで延長されました。
現在も、首都圏などでは買い物など以外で自由に街を歩き回ったりすることは禁止されています。
アキノさんは「国軍兵士や警察官が、人々が不要不急の外出をしないよう見張っています。証明書のような『パス』を持っていない人は、買い物など外出もできません」と話します。
アキノさんは高校を卒業したばかりで、新学期から大学生になります。しかし、コロナの影響で多くの学校も休校中。アキノさんの大学入学の目処も立っていません。アキノさんは「早く元の生活に戻れるように」と話します。
ご意見を募集しています
📣BuzzFeed Newsでは、LINE公式アカウント「バズおぴ」（@buzzopi）で、読者の皆さんのご意見を募集しています。
日々の暮らしで気になる問題やテーマについて、皆さんの声をもとに記者がニュースを発信します。
情報や質問も気軽にお寄せください🙌様々なご意見、お待ちしています。
