お箸の持ち方がおかしいと、お嫁にいけない?あるお母さんのツイートが話題

    「『お箸の持ち方がおかしいから、お嫁にいけない』という先生の発言は、時代錯誤だと感じました。『お箸の持ち方で人の優劣を決めること』を私はしたくありません」

    「お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけんよ」

    小学校1年生の女の子が、学校の先生に言われたという言葉が、Twitterで大きな注目を集めています。

    「お箸の持ち方」を先生が指導

    娘が小学校の先生から「お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけんよ」と言われたというので、朝から母はヒートアップ♡ お箸の持ち方が変だから結婚したくないとかいう人とそもそも結婚せんでいいし、いや、結婚する相手を決めるのは娘やし、女が選ばれる時代なんてとっくに終わってるし、はああああ??

    発端となったのは、二人のお子さんを育てるちゃちゃこさん(@shinkontosa)が投稿したツイートでした。

    「娘が小学校の先生から『お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけんよ』と言われたというので、朝から母はヒートアップ。お箸の持ち方が変だから結婚したくないとかいう人とそもそも結婚せんでいいし、いや、結婚する相手を決めるのは娘やし、女が選ばれる時代なんてとっくに終わってる」

    ちゃちゃこさんによると、朝、学校に行く前に「昨日先生と一緒に給食を食べたら、『お箸のもちかたがおかしい。お嫁にいけんよ』と言われたがよ」と打ち明けた娘さん。

    「『お箸の持ち方がおかしいから、お嫁にいけない』という先生の発言は、時代錯誤だと感じました。『お箸の持ち方で人の優劣を決めること』を私はしたくありません」

    「人を攻撃しない、迷惑をかけない、ということはちゃんと教えています。でも、しつけやマナーに関しては、我が家では『相手を不快にすること』以外は重要視していません」

    そう語るちゃちゃこさんは、娘さんにも「お嫁にいけんとか先生が決めることじゃない。気にせんでいい」と伝えた、とBuzzFeed Newsの取材に話します。

    このエピソードをTwitterに投稿すると、お箸の持ち方をめぐって「よほど変じゃ無い限り、他人の持ち方を気にしたことないなあ」「お箸の持ち方に口を出してくれる先生なんて貴重でありがたい」などと様々な意見が投稿されました。

    「親御さんの前で恥かくぞ」

    都内などで働く20代の男性も、中学生の頃、お箸の持ち方について「結婚するとき、相手の親御さんの前で恥をかくぞ」と先生に指導されたことがあるとBuzzFeed Newsの取材に話します。

    「何度も言われましたが、僕はあんまり気にしていなかったので、『直します!』と返事だけして、その後も持ち方は変えていません」

    「たまに会食などの場で『箸の持ち方のせいで、常識がないと思われたらどうしよう』などと考えることはあります。でも交際相手の両親と食事をした時に、何か言われた記憶はないですね」

    その一方で、相手によっては「知らないうちに損をしている可能性はある」とも言い、「直したくない人が直す必要はないですが、直して損はないかなとも思います」と話しました。

    自分で考えて行動すること

    ちゃちゃこさんは今回のツイートに対して、「親が子どもに箸の持ち方を教えないのは虐待だ」とまで非難する人がいたことに、ショックを受けたと語ります。

    「『恥をかくのは娘さんだから、親がしつけをしろ』という意見も多かったですが、娘が持ち方を直したい時はもちろん手伝いますし、直す必要がないと娘が思うなら、直さなくてもいいと思います」

    「過剰な『しつけの文化』や、それを怠った時に親を責めるような風潮が、日本で子育てしにくい一つの大きな原因だと感じさせられました」

    「子育てしてみたらわかると思うんですけど、子どもって全然思い通りにならないんです」と話すちゃちゃこさん。

    「お箸をきれいに持てないことで、恥をかく可能性があったとしても、そうした失敗を親が最初から全て排除しなくていいと思います。失敗の経験を通して、子どもは成長すると思います」

    「『自分で考えて、自分で行動すること』が、娘の将来のために一番大事だと思っています」