サイバーエージェントの展開するアバターを使ったWebサービス「アメーバピグ」のPC版サービスと関連サービスが2019年12月に終了する。3月12日、同社がサイト上で発表した。
Adobe社による「Flash」技術の開発およびサポートが2020年末で終了することを受けたもの。スマートフォン版は今後も継続するという。
「アメーバピグ」は2009年2月に始まった。仮想空間で自分のアバター「ピグ」に着せ替えをさせたり、「おでかけ」をさせたりしながら、ユーザー同士が交流できるサービスだ。
発表によると、同社はFlashを用いない技術による開発も進めたが、「『Flash』から始まり『Flash』と共に発展しながら10年間で拡がってきたPC版ピグサービスの世界を別技術で完全再現してみなさまにお届けすることは困難を極め」たと説明。
「苦渋の決断」としてPC版サービスの終了を決定したとし、以下のように述べている。
リリース開始から多くの方々がアメーバピグの空間できせかえをし、ピグともと交流しながら、居場所として楽しんでくださったおかげで、ここまで長い期間をみなさまと一緒に歩んでくることができました。
2019年12月2日の15時にPC版サービスは終了。ピグライフやピグブレイブ、ピグワールド、ピグカフェ、ピグアイランドといった関連サービスも終了する。
同社が発表したスケジュールは以下の通りだ。サービス内で使用できた「カジノドル」は払い戻し対象となるという。
今後はスマホアプリの提供に尽力するといい、同社は「10年間にも及ぶ長い期間のご愛顧、運営チーム一同心より御礼申し上げます」としている。
また、プロデューサーもサイト上で以下のようにコメントしている。
今回は非常に苦渋の決断でした。 このような結論になってしまったのは、ひとえに責任者である私の力不足です。（中略）
毎日ピグを楽しんでくれているアバターを見るたび、ピグでの出会いが人生を変えたというお話を聞くたびに、このサービスを運営している、誇りと喜び、みなさまへの感謝を感じながらやってこれました。
ピグの運営・開発チーム一同、同じ気持ちでいると思います。 過去運営に携わったメンバー含めメッセージをPCピグの10周年記念エリア「時間の塔」内に公開しています。 どうぞご覧ください。
終了に関する、FAQはこちらから確認することができる。