熊本地震は16日が最大だった 今後のために知っておくべき「前震・本震・余震」

    「震度6強の余震が今後1週間程度は考えられる」

    熊本県で16日午前1時25分ごろ、再び強い地震があった。最大震度6強は14日の地震より小さいが、地震の規模を示すマグニチュードは16日の方が大きい。気象庁は「16日が本震で14日は前震」と判断した。今後の「余震」に備えるためにも知っておくべき「前震・本震・余震」とは。

    14日午後9時26分ごろに発生した地震は最大震度7、マグニチュード6.5だった。一方で、16日午前1時25分ごろの地震は最大震度6強、マグニチュード7.3。

    全国への揺れの波及を見ると規模の違いがわかる。左が14日、右が16日の画像だ。

    Yahoo!天気 / Via typhoon.yahoo.co.jp
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    気象庁が言う「前震」と「本震」とは何か。

    文部科学省の地震調査研究推進本部のページはこう説明している。

    地震が発生すると、その地震が発生した場所で、それより小さい地震が多数発生する。最初の地震を本震、それに続く小さな地震を余震と言う

    これが「本震」と「余震」だ。では、「前震」とは何か。

    本震が発生するより前に、本震の震源域となる領域で地震が発生することがあり、それを前震と言う

    前震は「本震の直前~数日前に発生することが多いが、一ヶ月以上前から発生することもある」という。

    14日の地震が前震であれば、16日の本震に備えることはできなかったのか。残念ながら、「本震が発生するより前に、ある地震が前震であるかどうかを判断することは、現状では難しい」点も言及されている。

    16日の本震後、余震は熊本だけでなく大分方面にも広がっている。地震調査研究推進本部は、こう指摘している。

    余震の回数は、本震の直後には多いが、ある経験式に沿って、時間とともにある程度規則的に減少する。余震の規模は本震のマグニチュードより1 程度以上小さいことが多いが、本震の規模が大きい場合は、余震でも被害が生じる場合がある。

    気象庁の青木元・地震津波監視課長は16日未明の記者会見で「余震も数多く発生している。最大震度6強の余震が今後1週間程度は考えられる」と注意を呼びかけた。

    アップデート

    気象庁は4月20日、16日の本震について、震度6強ではなく、震度7だったと発表した。