台湾の地震の後、建物から発見された男女の遺体は、互いにしっかりと抱き合っていた

    生前、彼はこう書いていた。「手をつないだら、一生そうしていたい」

    先週激しい地震が襲った台湾。2月11日朝、しっかり抱き合ったままの大学生のカップルの遺体が、崩壊したマンションの下で発見された。

    報道によると、男子学生のツァイ(Tsai Meng-chia)さんは、ガールフレンドのホワン(Huang Ruo-hsin)さんに身体一つで覆いかぶさり、必死で彼女を守ろうとした。レスキュー隊は彼の腕を彼女から引き離すのに苦労した。

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    若いカップルは二人とも21歳の大学3年生で、台南市にある崑山科技大学の学生と判明した。台南市ではマグニチュード6.4の地震により二人が暮らす16階建ての建物が倒壊した。

    ツァイさんは、Facebookに二人の仲睦まじい写真をたくさん投稿しており、その中には1年以上前の手に手を取ってハイキングする二人のこの写真もあった。説明にはこうあった。「手をつないだら、一生そうしていたい」

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    二人は探検が好きで、その成果の写真をいつも一緒に投稿していた。「台湾にはまだ見たいところがいっぱいある」とツァイさんはかつて書いていた。

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    地震の直後、二人の友人がソーシャルメディアに助けを求めた。「台湾の友人の皆さん、この4人を探すのを手伝ってくれませんか。病院にいるかもしれないのですが、現場で待つべきか探すべきか迷っています」と記した。

    ネットには二人への賛辞があふれていた。「ツァイさん、良い旅を。とても悲しい。一緒に仕事ができるのを待っていたんだ。なぜ君のような明るい人が逝ってしまったんだ」、と一人の同僚がこの悲しい知らせを知ってFacebookに投稿した。

    「君は言ったことを成し遂げた。本当に一生懸命取り組んだね」とツァイさんの友達の一人が自分のフィードに書き込んだ。別の書き込みでは「君は素晴らしい人だった」とあった。

    「2度一緒に兵役に行ったことを嬉しく思う。天国で会おう!安らかに!」

    「君たちに会えてよかった。二人は永遠に僕たちの心の中にいる。天国でも親友でいよう」

    ペットととして飼っていた犬も、二人の傍らで死んでいるのが見つかったと伝えられている。

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    若いカップルの死はたちまち中国語メディア中に伝わり、倒壊した建物の建設を請け負った業者に対する徹底した調査と処罰を求める動きが強まった。