WBC辞退の日ハム大谷の心を軽くした権藤コーチの「金言」

    今シーズンやメジャー挑戦についても明かす

    3月に開幕するWBCを右足首痛のため辞退した日本ハムファイターズの大谷翔平選手が2月21日、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」にインタビュー出演。WBC辞退やメジャー挑戦について語った。

    番組のパーソナリティーを務めるタレントの伊集院光は長年のファイターズファンとして知られており、今回独占インタビューが実現した。

    現在、右足首痛のため別メニュー調整中の大谷は、本来の時期から考えると調整が遅れているものの「足首だけの状態でいうなら、少しずつ良くなってはきていて、やれることは増えてきている」と語った。

    負傷のため、出場を辞退したWBCについては「多少痛くてもやれることはやれる。僕一人だけの判断だったら出ていた」と告白。

    昨年の段階で足首の痛みが良くなるかどうか分からず「可能性が残っている限り、去年の段階で、出ませんということはしたくなかったし、できなかった」と苦悩を明かしたが、最終的に辞退を決断。

    「アメリカのキャンプが終わって沖縄にきたときに、(日本代表の)小久保監督や権藤投手コーチとも話し、権藤コーチからは『人間万事塞翁が馬だ』と言われた。本当に申し訳なく、何を言われても僕は何もいえない立場だが、そう言ってもらえてすごく楽になった」と侍ジャパン首脳陣の言葉に感謝した。

    その際「『今後の野球人生の中でこれが良く転ぶこともあるかもしれないし、良いと思っていることが悪く転ぶこともあるかもしれない』という話もしてもらった」とも明かし「いろんな人の意見をきいて、周りに止めてくれる人たちがいた。そういう人たちがいて、ありがたいと思った」と感謝した。

    WBCのテレビ中継は見るか、との質問には「いや~、どうなんですかね...」と濁しつつ「でもやっぱり見ますね。1回選ばれたからには、頑張って欲しい。応援したい」と語った。

    2017年シーズンの目標について、ファイターズの連覇を挙げる一方「今年は具体的な数字を持たないと決めている。例えばピッチャーで20勝したいという目標を掲げたとして、年間投げて27、8試合。その中で、いらない計算をしてしまう。まだ1勝もしていないのに20試合を切ってしまった…というときに、どうモチベーションを保っていいか難しくなってくる」と個人として具体的な数字目標は挙げなかった。

    希望を公言しているメジャーリーグへの移籍については「プロに入ってその1年1年に必死になって頑張ってきたので、入ってみたらあまり遠くの目標を見る余裕がなかったが、最終的に行きたいという気持ちはほとんど変わっていない」と話した。

    なお大谷のインタビューは、インターネットのradikoで聴くことができる。