全国高校野球選手権大会の決勝が8月23日に開催され、花咲徳栄(埼玉)が広陵(広島)に14-4で勝利し、埼玉県勢として初めて夏の甲子園を制した。
前日に西東京代表の東海大菅生を延長戦の末に下した花咲徳栄は、初の決勝進出。埼玉県勢としては1993年の春日部共栄以来となる決勝進出だった。
埼玉県は、春の選抜では1968年の大宮工、2013年の浦和学院と2度の優勝があるものの、これまで夏の選手権では優勝はなかったが、その歴史に花咲徳栄が終止符を打った。
これまで夏の甲子園優勝がない県は19県ある。
東北勢、北陸勢は夏の優勝なし
優勝がないことで知られているのが東北勢。青森、秋田、岩手、宮城、福島、山形はいずれも優勝がない。
特に宮城(1989、2015年の仙台育英、2003年の東北)、青森(1969年の三沢、2011、2012年の光星学院)は準優勝がともに3回あっただけに惜しい。
なお東北勢は春の選抜においても一度も優勝はない。甲子園制覇は東北にとって悲願となっている。
新潟、富山、石川、福井の北陸4県も夏の甲子園での優勝はない。
しかし春の選抜では2015年、平沼翔太(現日本ハム)を擁した敦賀気比(福井)が優勝している。
山梨も夏を制した経験はない。
九州勢でも半分は夏の優勝経験はなし
高校野球の強豪校が揃う関西圏では、滋賀だけが夏の優勝はなく、2001年の近江の準優勝が最高成績だ。
同じく野球が盛んな四国地方では4県すべてが頂点に立っている。
中国地方では岡山、島根、鳥取に優勝経験がない。
九州・沖縄地方で夏を制していないのは、熊本、宮崎、長崎、鹿児島の4県。
このうち、熊本(1958年、済々黌)、長崎(2009年、清峰)、鹿児島(1996年、鹿児島実)は選抜で優勝経験がある。
夏の甲子園で最も優勝しているのは?
県別で優勝回数が最も多い県は大阪の12回。内訳は大阪桐蔭、 PL学園が4回、浪商(旧・浪華商)が2回、興国、明星がそれぞれ1回ずつだ。
2位は愛知の8回。3位には和歌山、広島、兵庫、東京、神奈川の7回となっている。
更新
花咲徳栄の優勝について一部記事を追記、修正しました。