プロ野球「人的補償」で移籍後に活躍した選手は?

1995年から現在まで23人が人的補償で移籍

DeNAは国内フリーエージェント権(FA)を行使し巨人に移籍した山口俊投手の人的補償として、平良拳太郎投手を獲得したと1月5日に発表した。

平良拳太郎投手(2016年) 時事通信

昨年12月に阪神からオリックスに移籍した金田和之投手(糸井嘉男外野手の補償)を含め、これまで23人が人的補償で移籍しているが、成功した選手には誰がいるのだろうか。

人的補償とは

人的補償は、FAで移籍する選手の補償として、移籍金の代わりに選手を獲得できる制度で、第1号は1995年に河野博文の補償で巨人から日本ハムに移籍した川辺忠義投手だ。

移籍元の球団は28人のプロテクト枠から漏れた支配下登録選手の中から選手を選ぶことができる。

球団は主力選手から中心にプロテクトをかけるため、人的補償として移籍する選手は平良のような若手、もしくは主力ではないベテランとなることが多い。

お人的補償が成功したケースが、2008年に石井一久投手の補償として西武からヤクルトに移籍した福地寿樹外野手だ。

福地寿樹外野手(2011年) 時事通信

西武時代の2007年は87安打、28盗塁、打率.273だったが、ヤクルト移籍1年目の2008年には1番打者としてレギュラーに定着。155安打、42盗塁、打率.320と覚醒し、この年、翌2009年シーズンと2年連続で盗塁王も獲得している。

2016年のセ・リーグを制覇した広島で、中継ぎとして活躍した一岡竜司投手は、2013年オフに巨人へ移籍した大竹寛投手の補償で入団した。

移籍1年目はセットアッパーとして31試合に登板し、防御率は驚異の0.58と活躍。その後も貴重な中継ぎ投手として巨人時代を上回る成績を残している。

力投する一岡竜司投手(2016年) 時事通信

同じ広島では2008年に阪神から新井貴浩の補償として移籍した赤松真人外野手も成功例だ。

阪神時代は28試合の出場にとどまったが、広島1年目には堅実な守備と走塁が買われ125試合、88安打、12盗塁と活躍。

その後もバイプレイヤーとしてチームを支え、昨年は代走、守備固め要因として優勝に貢献。阪神から出戻った新井とともに美酒を味わった。

脇谷亮太内野手は2014年に片岡治大内野手の補償で巨人から西武に移籍すると、開幕スタメンをつかむなど主力として活躍した。2016年1月にFA権を行使し、公私ともに親交のある高橋由伸監督が率いる巨人に移籍。史上初の人的補償からのFA復帰となった。

FA移籍で巨人に戻った脇谷亮太内野手(2016年) 時事通信

2006年に野口茂樹投手の補償として巨人から中日に移籍した小田幸平捕手は、正捕手・谷繁元信に続く第2捕手を務めた。

巨人時代も含め選手生活17年間は常に控え捕手だったが、明るいキャラクターで中日ファンに愛され、成績以上に記憶に残る選手となった

人的補償がドラマを生むこともある。

2007年にセーブ王に輝いた馬原孝浩投手は2013年、寺原隼人投手の補償としてソフトバンクからオリックスに移籍した。

時事通信

鷹の守護神に君臨した馬原だったが、2012年に右肩を手術し、この年の出場はゼロ。1億3500万円と高額年俸だったこともあり、指名はないと球団は28人のプロテクト枠から外していた。

しかし、ソフトバンクのヘッドコーチを務めたオリックス森脇浩司監督(当時)は迷わず馬原を指名した。当時パ・リーグを代表するクローザーのまさかの移籍は野球ファンに衝撃を与えた。

オリックスに移籍した馬原は移籍1年目こそ3試合の登板にとどまったものの、2014年には55試合、32ホールドとセットアッパーとして活躍。この年優勝した古巣と最終試合までデットヒートを繰り広げたオリックスを支えた。

平良のように巨人からDeNA(横浜)に移籍したケースは過去に2度ある。

一時期はDeNA監督説もあった工藤 時事通信

2007年には門倉健投手の補償として、工藤公康投手(現ソフトバンク監督)が移籍した。

当時44歳。限界説もあったが、この年は19試合に登板し7勝6敗と、巨人最終年の3勝2敗から大きく数字を伸ばした。一方、FA移籍した門倉は10勝9敗から1勝5敗と大きく成績を落とし、明暗が分かれた。

2012年には村田修一内野手の補償として、DeNAは藤井秀悟投手を獲得した。

2001年の最優秀投手は、開幕こそ二軍だったものの、その後は貴重な左腕として一軍に定着し、16試合の登板で7勝7敗と好成績を残した。

翌2013年も先発ローテーションに入り、6勝5敗の成績を残したが、2014年シーズンは公式戦の出場がなく戦力外に。現在は巨人の打撃投手を務めている。

投手の人的補償では成功を収めているDeNA。新たに加わる21歳の平良には、層の薄い先発陣を埋めることが期待されている。







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