弘兼憲史氏の伝説の漫画「ハロー張りネズミ」が主演・瑛太、大根仁の脚本、演出で連続ドラマ化される。
TBSが3月23日、7月期の金曜ドラマとして放送すると発表した。
「ハロー張りネズミ」って?
同作は1980~1989年にわたり「週刊ヤングマガジン」で連載されたマンガで、作者は「島耕作シリーズ」で知られる弘兼氏だ。
東京・板橋区の下赤塚に事務所を構える「あかつき探偵事務所」所属の変わり者の探偵「ハリネズミ」こと七瀬五郎と、その仲間たちを描く。
探偵ものといえばハードボイルドなタッチを想像しがちだが「張りネズミ」は人情話、ミステリー、超常現象、ホラー、国際犯罪、歴史ミステリーまでジャンルレスな展開を見せる点が魅力。
これまで1991年に唐沢寿明の主演の映画、1996年にはスペシャルドラマとして緒方直人主演で映像化されている。
「まほろ」以来の瑛太×大根タッグが楽しみすぎる
スケベで情に厚い主人公・七瀬五郎を演じる瑛太はTBSドラマ初主演。
「小さいころ僕が『探偵物語』とか『傷だらけの天使』を見て感じたように、今の若い方たちがこのドラマを見て、『かっこいいな』とか、『この物語に自分も参加したい』と思ってもらえるようなものを目指していきたいですね」とコメントする。
演出の大根とは2013年にテレビ東京系で放送されたドラマ「まほろ駅前番外地」以来のタッグ。
大根との再びの仕事には「大根さんと一緒なら新たなチャレンジができると思うので、今回は冒頭からかなり飛ばしていこうと思っています」と意気込む。
共演陣も豪華だ。
ミステリアスなヒロイン・四俵蘭子に深田恭子。
「大根監督の作品は、男性の気持ちを代弁というか、どこか少年ぽさや青春や懐かしさが感じられる印象があります...女性に対してどの様な演出をされるのか、今からドキドキしています。どうぞお手柔らかに宜しくお願いします...(笑)」とコメントする。
五郎の良き相棒である“グレさん”こと木暮久作に森田剛。「あかつき探偵事務所」の所長に山口智子が起用される。
全話の演出、脚本を担当するのは映画「モテキ」「SCOOP!」などで知られる大根仁。ドラマの演出を手がけるのは2014年の「リバースエッジ 大川端探偵社」(テレビ東京)以来となる。
今回の「張りネズミ」が意外なことにゴールデン帯のドラマ初挑戦。
「いつのまにか深夜ドラマや映画が多くなっており、ゴールデン帯のドラマをやってみたいと考えていたときに、TBSさんからお話をいただき、この企画が実現しました」と明かす。
ドラマについては、7~8年前から温めていた企画といい「深夜ドラマや映画では割とヤンチャな仕事をしてきたつもりですが、今回のゴールデンでもいつも通りやってみようと思います」と変わらぬ大根節を見せることを約束。
ドラマ好きにとっては春を越え、夏の到来が待ち遠しくなりそうだ。