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ガッキー「雪肌精」ポスターの瞳にスタッフ写り込み「写真業界では当たり前」の声は本当か

やっぱりガッキーかわいいね

コーセーの化粧品「雪肌精」の公式ツイッターは15日、広告キャラクターを務める女優の新垣結衣のポスターの瞳にカメラマンらスタッフが映り込むミスがあったと謝罪しました。

きっかけは13日、ある男性がポスターの瞳にカメラマンや扇風機を持ったスタッフが写り込んでいるとTwitterに書き込んだこと。このツイートは一気に拡散しました。

15日には「雪肌精」公式アカウントが写り込みを謝罪

新しい雪肌精の広告で、新垣さんの瞳にスタッフの方が写り込んでしまってました。一生懸命やってた結果とは言え、ご不快に思われた皆様に深くお詫びもうしあげます。申し訳ありませんでした。

ところが、モデルの瞳に写真家や照明が写り込むのは当たり前であると、プロカメラマンやデザイナーから「雪肌精」の謝罪に対し、困惑の声が上がりました。

ガッキーの広告の件でメーカーから謝罪が出た…ということで『はぁ?』と思ったカメラマンが多いのでは?紗幕使ったら瞳の中が写るのが当たり前だし、それも含めてライティングだと思うけど。うっかり写ってしまった…のではない。分かってない人が好き勝手に言うことで使える表現が狭まることを懸念。

モデルの瞳に写真家やレフが写り込むのは、業務上の過失でもなんでもなく、当たり前のこと。過去の広告ポスターや雑誌表紙などのモデルの瞳を拡大したら大概確認できる。これを過失として詫びたら、世界中の写真家、広告、出版関係者は大迷惑だよ。 https://t.co/deu8dGLkRs

実際に瞳への写り込みはよくあることなのでしょうか。広告写真の専門誌「コマーシャル・フォト」に話を聞きました。

ポスターを担当したコーセーの宣伝担当にも話を聞きました。

謝罪は過剰反応、と言われていますが「ポスターサイズであるにも関わらず、修正していなかったのはミス。商業写真ですし、レタッチするのが当たり前。お叱りの声もありましたので謝罪しました」と謝罪の意図を説明します。

コーセーでは広告を外部発注ではなく、社内で制作しており、ガッキーの瞳に写っていた人物が同社のスタッフだったことも謝罪の理由の一つ。

雑誌などでカメラマンの写り込みが日常的にあることは理解しつつも、自社のミスに対する謝罪であり「写り込みを否定するものではないことはご理解いただければと思います」とコメントしました。

写り込みには写真の"教材"としての側面もあります

BuzzFeedでは、ガッキーの写真をSNSに最初に投稿したAさんにも取材しました。

Aさんは写真展などを訪れる写真好き。瞳への写り込みも以前から知っていて「撮影の舞台裏を垣間見れるために、ささやかに楽しんでいました」と言います。

ポスター写真も否定的な意図はなく「ガッキーの瞳に扇風機が映り込むギャップが面白い」と感じて投稿したところ、思わぬ反応があり困惑したそうです。

写真のレタッチはいまや簡単ではありますが、モデルの瞳すべてを修正してしまっては、写真の面白さも消えてしまいます

今回の騒動に目くじらをたてるのではなく、ポスターの瞳に注目し、写真に秘められたドラマに触れてみるのも面白いかもしれません。

なによりポスターは、修正なしでガッキーの瞳はあれだけ綺麗という証明でもあります。

やっぱりガッキーかわいいよね……!