「ここで皆さんに言いたいことがあります! 実は8月12日に足を骨折したんです」
9月7日のZepp Tokyoで開催されたライブハウスツアー最終公演のアンコール後、aikoは8月12日の新潟公演で左足を骨折していたことを初めてファンに明かした。
新潟、宮城、香川、そして東京と全7公演を骨折したまま、ステージに上がり続けたという告白に、会場からは驚きの声が上がった。
この時点ではすでに骨折...。
ファンが骨折をおしてのライブよりも感動したのは...。
骨折をおしてのライブ。翌8日、それをプロ根性と称したメディアもある。
ただライブ中、aikoがファンに語ったライブツアーを続けた理由はちょっと違った。
「ライブを中止にして、みんなに会われへんくなることのほうが精神的にヤバなると思った」
ファンに会いたい。ファンの前で歌いたい。その思いは、骨折では止まらなかった。
骨折の話の後、aikoは予定されていない“25曲目の曲”をファンとアカペラで歌った。
ライブ終了後には、この日のために特別に用意された映像が映し出された。
映像の最後はaiko直筆のメッセージ。「骨折するほど楽しかったです!本当にありがとうございました」と書かれていた。
骨折とaikoの思いがあふれるライブ。
カブトムシの歌詞ではないけれど、ファンは生涯忘れることはないだろう。