「常識的に考えれば…」 スキー場で雪崩、前日に注意報が発令されていた

    高校生6人が心肺停止、3人が行方不明。

    3月27日午前9時20分ごろ、栃木県那須町にある「那須温泉ファミリースキー場」で雪崩が起きたと110番があった。

    登山をしていた高校生らが巻き込まれた。

    6人が心肺停止、行方不明者3人

    栃木県栃木北東地区消防指令センターはBuzzFeed Newsの取材に、午前11時時点で心肺停止6人、行方不明3人、負傷者3人(うち1人は教諭)を確認しているという。

    スキー場には当時、約50人の生徒らがおり、午前7時30分ころに登山を開始。午前9時22分、雪崩の通報が入った。雪崩発生時間は現在調査中とのこと。

    7校が参加する「春山安全登山講習会」だった

    県の災害警戒本部によると、高校生らは栃木県高等学校体育連盟主催の「春山安全登山講習会(以下、講習会)」に参加していた。

    この講習会は、毎年この時期に行われており、25日から27日までの2泊3日を予定していたという。

    参加していたのは、大田原高校、那須清峰高校、矢板東高校、矢板中央高校、真岡高校、真岡女子高校、宇都宮高校の7校で山岳部などに所属する生徒とのこと。

    雪崩の注意報が発令されていた

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    ▲同スキー場の公式Facebookページ

    同スキー場は3月20日をもって今シーズンの営業を終了していた。

    運営会社の女性社員は「3月20日で営業を終了していたことは間違いない。詳しいことは担当者が(山の)上の方に行っているのでわからない。把握しているのは雪崩が起こったということだけ」と話した。

    また、宇都宮地方気象台は3月26日午前10時点で、同スキー場を含む栃木県北部に雪崩注意報を発表していた。

    先の災害警戒本部担当者は話す。

    「雪崩注意報を把握して登ったのかは、教諭など現場にいた者に確認しないとわからない。ただ、常識的に考えて把握はしていたのではないかと思う」と話した。

    UPDATE

    栃木県栃木北東地区消防指令センターによると、午後4の段階で、心肺停止状態が8人。重傷者が2人。入院が必要なけが人が5人。軽傷が33人いる。内訳は生徒40人、教師8人だという。