韓国人俳優に「ファッキン・コリア」 京都のヘイトスピーチを韓国メディアも報道

    一部の人々の暴言が韓国で報道され、日本人へのイメージを形作ってしまう。

    京都市内で撮影された“ある動画”が物議を醸している。

    動画撮影者は、韓国でネット番組の出演者として有名な俳優ユ・ミンソンさん。

    ユさんは京都市内で旅の模様を生配信している最中、あるラーメン店の前で立ち止まった。店のドアを開け「居酒屋ですか?」「食堂?」と日本語で訊ねた。

    店内からは「ファッキン・コリア」という声が返ってきた。

    ユさんはドアを閉じ、ガラス越しに店内の様子を伺う。すると、入り口付近に座っていた客と思われる男性がユさんに近づき「なに?」と問いかける。

    ユさんが「なにが?」と返すと、その男性は「ファッキン・コリアやねん。ゴーアウト」と言い放った。

    店を立ち去ったユさんは、動画で、こう話す。

    喧嘩しようと思ったけど耐えたよ。あー本当…。警察沙汰になるの嫌だからなんとか耐えたけど。ああいう人がいるから韓国に日本嫌いがいるってことを言ってやりたくても、日本語がわからないから何も言えなかった。でも、こういう場面に出くわしたら、我慢しなきゃ。お店の名前?言ったところでどうするんですか

    この動画はTwitterを中心に拡散され、批判を呼んでいる。

    韓国メディアの朝鮮日報は「韓国BJ(番組の進行者=ユさんのこと)、日本旅行中に聞いた衝撃的な“嫌韓悪口”」という見出しでこのことを報じた

    記事では、「とんでもないね」「日本の水準がわかる」「本当に傷ついただろうに…この人を応援したい」など、ネット上のコメントを紹介。その上で、「一部のネット民は『一部の日本人の行動で日本人全体を一般化してはいけない』という反応を見せている」とも述べている。

    ほかにも、中央日報、ソウル新聞など、複数の韓国メディアがこの問題を報じている。

    動画からは、暴言を吐いたのは客に見える。BuzzFeed Newsは該当のラーメン店に事実確認を試みたが、連絡が取れない状況が続いている。

    BuzzFeed Newsはユさん本人にも接触中で、コメントを求めている。


    京都府は、今回の事案が発生する前から、ヘイトスピーチ対策に取り組んできた。被害を受けた人たちの加害者への法的対応を支援しようと、府が京都弁護士会と連携。損害賠償を求める提訴などの無料相談窓口が7月にも設置される。