「私は変わっていないよ」規格外JKラッパー“ちゃんみな”がメジャーデビュー いまの心境を語る

    普通の女子高生ではいられない。

    第9回高校生ラップ選手権で一躍注目を集めた現役JKラッパーのちゃんみな(@chanmina1014)。

    3月8日に発売される1stアルバム「未成年」(ビクターエンタテインメント)で、メジャーデビューをする。

    BuzzFeed Newsは昨年6月に彼女にインタビューをしていた。

    いまの心境。そして見据える将来とは。半年ぶりに彼女に会いに行った。

    「一生音楽をやっていいんだ」

    ちゃんみなは、現在18歳の現役高校生。日本人の父と韓国人の母を持つ。

    実体験をもとにしたリリックや独特の歌声。また、ダンスやメイク、ファッションなど音楽面以外でも同世代から多くの支持を集める。

    メジャーデビューが決まったいまの率直な気持ちを話す。

    「いまは本当に幸せです。一生音楽をやっていいんだと、認めてもらえた安心感があります」

    「けれど、制作期間中は本当に不安でした。ゴールのないマラソンを延々と走っているような。プレッシャーで、曲が書けなくなるときもありました。いまは“悟り”を開いて、逆に変な落ち着きがあります(笑)」

    その楽曲制作のつらさを語る。

    「やっぱり産む作業なんですよ。子どもを産むわけじゃないですけど。あと何回産めばいいんだよって。けれど『この曲を早く聴いてもらいたい』『ライブで歌いたい』と先を見てなんとかやり遂げました」

    1stアルバムには、昨年4月に配信リリースし、 iTunes HIP HOPチャート1位を獲得した「未成年 feat. めっし」のNewミックス音源。

    また、YouTubeで再生回数140万超えの「Princess」のNEWミックス音源。さらに2月1日に先行配信するシングル曲「FXXKER」など全11曲が収録される予定だ。

    YouTubeでこの動画を見る

    youtube.com

    ▲「FXXKER」のMV

    「大切にしたのは『自分らしさ』。言葉ではうまく言えないんですが『なんか私らしくない』と何回も録り直した曲もあります」とちゃんみな。

    すごく孤独だった。普通の女子高生ではいられない

    高校生ラップ選手権で注目を浴びたのが昨年の4月。そこから1年も経たずにメジャーデビューだ。環境の変化について話す。

    「本当に走馬灯のようでしたね。徐々に忙しくなる人が多いと思うのですが、私の場合、急でしたから。ダイエットしたわけじゃないんですが、9キロくらい痩せましたね」

    「あとはすごく『孤独』だった。忙しくなって地元の友だちにも会えなくなって。連絡も取らなくなる。カラオケとかバイトとか、普通の女子高生ができていることができない寂しさはありました」

    ちゃんみなは、高校生のうちにメジャーデビューするのが目標だった。達成できた理由を自分なりにこう考える。

    「目の前のチャンスを掴みにいったからだと思っています。どんなことがあっても逃げなかった。甘くみている人もいるけど、私は練習量も全然違う」

    「私は変わっていないよ」

    最後に伝えたいことはあるか? と聞いてみた。

    「もしかしたらメジャーデビューをして『ちゃんみなは変わった』と思う人もいるかもしれません。けれど、私は全然変わっていない。大丈夫だよって伝えたいです。やりたい音楽をやっています」

    変わらないことを伝えるために選んだという「FXXKER」のリリックにこのような部分がある。

    マセガキクソガキなんとでも言えよ 練馬のビヨンセびくともしねぇよ

    2017いまを生きる時代が選んだI’m a princess

    ●先行配信シングル「FXXKER」

    iTunes Store、レコチョク等主要配信ストアにて配信