すべてが佐々木希なわけない。「秋田美人」と呼ばないで… 女性たちのプレッシャー

    「他県にも綺麗な人はたくさんいます!」

    先日、アンジャッシュ渡部建さんとの結婚を報告した佐々木希さん。佐々木さんは「美人の国」秋田県出身だ。

    しかし、当の秋田県人は「秋田美人」という呼ばれ方にプレッシャーを感じているよう。

    美容クリニック「あやべビューティークリニック福岡」は3月31日、「日本三大美人」に関する意識・実態調査を実施、結果を公表した。

    調査結果によれば、「地元が三大美人の地域とされるのにプレッシャーを感じる」と答えたのは、秋田県の37%が最も多く、福岡の18%、京都の12%を大幅に上回った。

    事前調査で全国1,647名に「"日本三大美人"と聞いて思い浮かべる都道府県」を聞いたところ、秋田県・京都府・福岡県がトップ3となっていた。

    秋田県出身の女性芸能人はほかに、グラビアアイドルの壇蜜さん、乃木坂46・生駒里奈さん、加藤夏希さんなどがいる。秋田県自らもPRなどで「美の国」を謳っている。

    実際、プレッシャーは感じるのか? BuzzFeed Newsの取材に秋田県出身の女性が答える。

    「申し訳ない気持ちになり…」

    沙季さん(27)は高校を卒業後、地元企業に就職。転勤で現在は札幌に暮らしている。

    「これ(調査結果)めっちゃわかります! 札幌の人たちの前で地元が秋田というと二言目には90%以上の確率で『秋田美人だ!』って言われます」

    「以前、個人相手の営業していたから余計にそういうタイミングが多くて、その度になんか申し訳ない気持ちになり…」

    沙季さんは、反応するのも面倒になってきたので「いやいやそんな、あたしなんて全然ですよー! もちろん個人差ありますから」とテンプレートで返すようにした。

    また、あかりさん(26)は地元高校を卒業後、仙台の専門学校に入学。仙台で就職したが、いまは秋田に戻って働いている。

    「秋田出身というだけで、秋田美人の枠に入れられるから『え? ほんとにこの子が秋田出身なの?』とか思われてるんじゃないかなと感じることはありますね」

    「嫌ではなかったけれど、あー出ました定番フレーズって感じ。ありがとうございまーす! とかふざけて返すしかないですね」

    また、秋田県出身は酒が強いというイメージも強いらしく、「飲めるでしょ?」とも言われるそう。

    「酒が強いってイメージ、あれなんですか?(笑) まぁお酒は好きなのでいいですけれど」

    「九州男児」という烙印を押された福岡出身者

    地方のプレッシャーは秋田美人だけでなく、「九州男児」にもあるのではないか? 福岡県宗像市出身のタカミヤコウスケさん(27)。タカミヤさんは19歳のとき、バンドマンを目指し、上京してきた。

    「『九州男児』と呼ばれることにプレッシャーはたしかにありますね。その反面そう呼ばれるのはうれしいですよ。個人的な感覚ですが、九州男児というよりは九州の女性が旦那や彼氏を立てるのが上手い、というイメージの方がありますね」

    九州男児と呼ばれることについては、それほど嫌ではないと話すタカミヤさんだが、こうも話す。

    「これは福岡出身だからかもしれないのですが、九州男児という言葉で一括りにされたくない気持ちはありますね。九州の7県はそれぞれ個性が強いので」

    先述の沙季さんもこのように話す。

    「秋田美人にも個人差はあります。綺麗な人は他県にもたくさんいますから!」