ヌードはエロじゃなくて、パンク
BuzzFeedは2人に、アートとしての男性ヌードが持つ魅力について聞いた。
ライアンさんはこれまで、ファッション誌や浜崎あゆみのCDジャケット等を撮影してきたが、展示会は今回が初めてだという。
アメリカから来日して以来、日本人の男性の美しさに魅了され、ヌードに限らず多くの男性の姿を撮りつづけてきた。
「日本人はシャイな人が多いと思っていたけど、僕がやりたいことを理解してくれたら、むしろとてもオープンで驚いた」
また、アートとしてのヌードが持つ魅力について次のように語った。
「僕はヌードにこだわっているんじゃなくて、フルヌードよりも、逆に服を着ているカットのほうがいいときもある。
ヌードで見せるのはセクシーさや色気じゃなくて、自由でパンクな姿。本当にしたいのは、普通の人が自信を持っている姿をヌードで表現することです」
女性ヌードと同じように、男性ヌードがあっていい
一方、レスリーさんは、これまでにも複数のヌード写真展を開いてきた。ライアンさんの作品とは雰囲気もかなり違う。
「誰もが持つ自由で力強い姿を記録したいっていうのが、ライアンのライフワークだよね。ファッションが好きだから、スタイリングもしっかりしてる。僕が目指したいのは、もっと王道でシンプルな姿」
「もっとみんなが男性の自然の美しさを楽しめるようになれば良いと思う。女性のヌードがあるんだから、男性のヌードもあっていい。何も違いはないんだから、平等であるべきでしょう」
アジア人の男性ヌードをもっと普通に
レスリーさんはヌードアートが抱える問題点も指摘する。
「僕達がヌードを撮る背景には、アジア人のヌードがあまりないってのもある。黒人や白人と同じように、アジア人のメンズヌードも美術的に高いレベルに引き上げていきたいと思っています」
2人の合同写真展は5月13日からhiromiyoshii roppongiで開かれる。期間の前半はライアンさんの作品「BOYS STUDY」が、5月27日から6月17日までの後半はレスリーさんの作品「BOYS PLAY」が展示される予定だ。