カンニング最多だった2017年。 大学入試の不正は進化し続けている

    ドローンを使った不正対策も

    カンニングが過去10年で最多だった今年のセンター試験、その手段は…

    これまでにも、センター試験を含めた大学入試は数々の不正対策を講じてきました。

    そろばん・電卓

    どちらもセンター試験での使用が禁止されていますが、今年は北海道で6人が電卓を使用し、不正とみなされました。それにしても、さすがににそろばんは隠して使えない気がしますが......。

    格言・和歌が印字された鉛筆

    センター試験では格言や和歌が刻印された鉛筆の使用使用禁止が明記されています。「合格」などはOKとのことですが、上の写真のような鉛筆は使用が制限される場合があります。

    ただ、衣服などへの印字についてはケースバイケースだそうです。

    ポケベル

    スマートウォッチ

    海外では大掛かりなカンニング対策も

    進化するカンニング、対策は充分?

    一方、国内の対策の現状はどうなっているのでしょう。

    大学入試センター総務課に話を伺ったところ、「現時点では、使用禁止物品の周知を徹底するしかない。今後新たに出てくるものに対しては、その都度対応していく」との回答。

    また、2011年にインターネットを使った不正で話題となった京都大学の入試企画課は「かいくぐられたら、また対策を講じる。完全な解決は難しいが、今後の技術の進化にも都度対応していくつもり」と話しました。

    技術の進歩とのいたちごっこは今後も続きそうです。