末続慎吾ついに「復活」へ 写真で振り返る約20年の競技生活

    36歳の末続選手が9年ぶりに日本選手権の参加標準記録を突破した。

    末続慎吾(すえつぐ しんご)選手を覚えていますか? 北京五輪男子400メートルリレーの銅メダリストで、男子200メートルの日本記録保持者です。

    2008年の北京五輪後、長期休養を発表。2011年に復帰しましたが、目標としたロンドン五輪には出場できず、2015年に所属していたミズノを退社。以降はプロ選手として活動していました。

    そんな末続選手について、朗報が。5月16日にアメリカで行われた競技会(200m)で、日本選手権の参加標準記録を20秒94で突破。同大会出場の可能性が浮上したのです。

    末続選手は今年36歳。ここ数年、切れていなかった21秒を切り、調子が上向きなのは間違いありません。そんな末続選手が初めて21秒を切ったのは、今から17年前の2000年。

    同年にはシドニー五輪にも出場。写真左は男子100メートルの日本記録(10秒00)保持者・伊東浩司さん。

    こちらはシドニー五輪男子400メートルリレーの伊東さんから末続選手へのバトンパス。

    学生時代から、男子400メートル日本記録保持者で、現東海大学陸上競技部監督の高野進さんの指導を受けていました。

    そして2003年。日本選手権の男子200メートルで20秒03の日本新記録を達成します。こちらも約14年間、塗り替えられていません。

    さあ、記念すべき瞬間です。同年8月の世界陸上パリ、男子200メートルで3位に。

    五輪・世界選手権を通じて「短距離種目として日本選手初」のメダルを獲得しました!

    実はこの年に、もうひとつ、すごい記録を打ち立てています。末続選手の100メートルの自己ベストは10秒03。未だに日本歴代上位の記録です。

    その後も、日本男子短距離界を牽引し続けた末続選手。アテネ五輪(2004年)の男子400メートルリレーは4位。

    ドーハのアジア大会(2006年)・男子200メートルで優勝。

    2007年には日本選手権の男子200メートルを二連覇。

    そして、日本の陸上史に輝く、2008年の北京オリンピックの男子400メートルリレー。

    「ナンバ走り」「ロケットスタート」などのキャッチーな代名詞で、陸上ファンだけでなく、広く陸上競技への関心を集めました。

    末続選手が出場する可能性がある日本選手権は6月23〜25日に開催。もう一度、その勇姿を見ることができるでしょうか。注目です。